日本コルマー、研究員170名体制でコスメの魅力を技術的に深掘り

粧業日報 2021年5月17日号 4ページ

カンタンに言うと

  • OEM/ODM業界トップの研究・技術開発力をアピール
  • 進化系クリームを新提案、SDGs対応の自社原料も
日本コルマー、研究員170名体制でコスメの魅力を技術的に深掘り


進化系クリームを新提案
SDGs対応の自社原料も

 最新の生産設備・生産技術を用いた新製品では、「透明クリーム」シリーズ(全3品)を発表する。UVクリーム(1品)と保湿クリーム(2品)は、それぞれ異なる技術を用いて透明化している。

 スキンクリームの1品に用いた「ナノエマルジョン技術」は、先のIFSCC横浜大会2020で発表した最新の乳化技術。通常、水溶性成分と油溶性成分を乳化させると白濁色をしているが、新たに開発した「ナノエマルジョン技術」は粒子をナノレベルにまで小さくすることで、光が反射することなく透明に見えるという。

 透明色がもつ見た目の美しさに加え、ベタつきがなく、みずみずしいテクスチャーで伸びのよさも特徴だ。

 クリーム系アイテムの見た目と感触の概念を変える透明クリームを提案し、化粧品の高機能化・高付加価値化をバックアップする。

 また、同社は独自に機能性原料の研究開発を進めており、これまで数多くのオリジナル原料の研究開発に成功している。

 今回は、その中から北海道固有種の「メアカンキンバイ(雌阿寒金梅)培養細胞エキス」「ノリウツギエキス」「kiktect(キクバヤマボクチエキス)」を使用したスキンケア製品を展示する。

 「メアカンキンバイ培養細胞エキス」は、皮膚の表皮・真皮のバリア機能を高める効果が確認されている。さらに、絶滅危惧種の保護、水資源の利用低減などのSDGsターゲットに対応する原料となっている。

 また今回、自然由来原料をベースに、肌にも地球にもやさしいベースメイクシリーズを開発した。

 「ISO16128の自然由来指数80%以上で構成しており、SDGsターゲットに対応するシリーズとして紹介していく」(別所氏)

 これらの製品を引き合いに、自社のSDGsへの取り組みのさらなる認知拡大につなげる。

 同社は、化粧品OEM/ODM専業会社としてSDGs達成に向けた取り組みを自社HPに掲げつつ、昨年から取り組みを本格化させている。

 まずは「企業責任」「環境への取組み」「職場環境の充実」を皮切りにSDGs達成にも注力していく。
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