グラセル、独自のエコプロジェクトを核に環境対応容器でも業界をリード

週刊粧業 2021年5月17日号 6ページ

カンタンに言うと

  • プロジェクト立ち上げから3年環境配慮への投資をさらに加速
  • エコ素材容器のバリエーションが豊富に、ガラス容器の再評価も
グラセル、独自のエコプロジェクトを核に環境対応容器でも業界をリード


エコ素材容器のバリエーションが豊富に
ガラス容器の再評価も

 「Green」をテーマにした展示ブースでは、少量添加で焼却時にCO2を大幅に削減できる次世代型の環境素材として注目を集める「green nano(グリーンナノ)」を使用したグリーンナノ対応容器を目玉にし、環境に配慮した容器から次のトレンドを踏まえた新製品まで幅広くラインナップする。

 グリーンナノ対応容器のほか、バイオマスプラ、リサイクルPET、紙、ガラスなど様々な環境素材を用いた容器をラインナップする。

 「グリーンナノ」は、東京理科大学発ベンチャーのアクテイブ㈱が開発した新素材。従来の樹脂材料にグリーンナノを少量添加すると燃焼時に排出されるCO2を大幅に削減することができる。

 ごみの処理方法として「焼却処理が主流の日本市場に適した素材」として、谷村敏昭社長が惚れ込み、化粧品業界ではいち早く開発に取り組んでおり、既に様々な樹脂材料で検証を進めている。

 一例として、ダイレクトPETでは、グリーンナノ3%添加によって焼却時のCO2を約60%削減することが確認されている。

 少量添加のため、現行容器の意匠性や質感を維持したまま、環境へのやさしさを付与してブランド価値を高められ、バイオプラやリサイクルPETと同様、従来の金型を使用して環境対応容器への切り替えも可能となる。

 同社は、企業やブランドの価値指標として、環境対応のプライオリティが上がり、「リサイクルの観点から環境素材としてガラスの再評価が高まってくる」との見解を示し、ガラス特有の透明さや重厚感、高級感を生かした新製品を展示する。

 高級スキンケアシリーズに対応する「詰め替え・リフィル対応」シリーズにもガラス素材をラインナップに加えた。

 次のトレンドを見据えた新製品では、人気シリーズが揃うクリームジャー容器から新シリーズ「MUSH(マッシュ)」(写真)を発表する。

 オールインワン美容液のアイコン的な容器となったジャー容器だが、近年はクレンジングバームやボディクリームなど幅広い製品に採用されている。

 「マッシュ」はシリーズ名の由来でもあるマッシュルームのような丸みを帯びたフォルムが特徴で、対応する中蓋はデザイン性や使いやすさにもこだわり、スパチュラも固定できる設計にした。



 また、展示会に合わせて、容器カタログ(スタンダードカタログ/メイクカタログ)も「2021年版」に刷新する(写真参照)。さらに、ホームページや製品検索も、欲しい容器を探しやすいよう、操作性を高めてリニューアルする予定だ。
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