テクノビューティーサプライ、通販会社を中心にヘアケアの受注が好調

週刊粧業 2021年5月17日号 23ページ

カンタンに言うと

  • サステナブルなシャンプーバーを展開
テクノビューティーサプライ、通販会社を中心にヘアケアの受注が好調
 化粧品OEMメーカーとして、幅広い製品の製造開発を行うテクノビューティーサプライでは、通販会社のクライアントを中心に、ヘアケア製品が好調に推移している。

 コロナ禍を受け、口紅やファンデーションが苦戦する一方で、ヘアケアは、コロナ前後で1人当たりの使用量が大きく変化するものではないことから、通販会社が化粧品業界に新規参入するにあたっても手堅い製品として、受注が続いている。

 通販会社においては、スキンケアだけでなく、ヘアケアにおいてもオールインワン製品が目立っているというが、代表取締役の遠藤真人氏は、「今後は、再度目的別にアイテムが細分化される動きも出てくるのではないか。オールインワン製品は、製造コストを削減できるメリットがある一方で、他社との差別化が図りにくく、他アイテムを展開しづらくなるというデメリットも存在する。ニーズが多様化する中で、特にヘアケアに対するリクエストは、オールインワン製品だけでは対応することができないだろう。他社との差別化を図るためには、スペシャルケアの展開や香りのバリエーションなど、何らかの形でのラインナップ拡充が必要だ」と語る。

 各社でサステナブルな取り組みが進む中で、同社は、5月より弱酸性のシャンプーバーを展開する。

 アルカリ性の石鹸で洗うと髪にきしみ感が出てしまうが、弱酸性の固形石鹸の処方により、弱酸性の優しい泡立ちや洗い上がりをシャンプーバーに生かすことできしみ感のないシャンプーバーを実現した。

 「従前の液体シャンプーに対してプラスチック使用量を大幅に削減し、環境に配慮しながら使用感においても市場ニーズに応える製品に仕上げることができた。国際的な潮流を考えると、今後はサステナブルなキーワードを製品に落とし込んでいくことが必要になってくるだろう」(遠藤氏)
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