樋口商会、仏のサステナブルな海藻由来原料を提案

週刊粧業 2021年5月17日号 18ページ

カンタンに言うと

  • アワードの「環境部門」にもノミネート
樋口商会、仏のサステナブルな海藻由来原料を提案
 医薬品事業の知見を活かしたユニークな原料の輸入販売を行う樋口商会は、第10回CITE JAPANで、仏・オデシア社の海藻エキス等をメインに、環境配慮や社会貢献性の高い「クリーンビューティー」原料を多数展示する。

 当日開催の「同 2021 アワード・環境部門」にもノミネートされており、環境貢献・革新性・継続性の3指標で評価されている。

 オデシア社は、仏・ブルターニュ地方の原料メーカーで、製造方法などSDGsに寄与する海藻由来エキスに強みを持つ。

 「ジェイドアルガ」は、農薬の海洋流出や地球温暖化の影響でブルターニュ地方に大繁殖し、環境問題となったオオバアオサから抽出された環境配慮性の高い原料だ。

 同植物の形状記憶能を応用して開発され、ソフトピーリング効果や、角質構成タンパク質の産生促進効果により角質を緻密に保つ効果を発揮する。

 18年のインコスメティックスアワードで受賞した「マリンバンブー」は、水深10~20mに生える海藻の抽出物由来で、UVや近赤外線、ブルーライトの高い吸収効果を有する。遺伝子発現刺激や引き締め効果、スムージング効果等も示される。

 また超抗老化ペプチド「クロデシン」は、抗老化ホルモン「クロトー」の活性部位をミミックし、抗シワ効果やハリ改善、抗酸化効果が実証される。

 深海2500mに生息する微生物由来の「インスピラシー」は、皮膚の基底膜のたんぱく質を守り、生産量を向上。シミやシワ、ハリ改善といった抗老化能を有している。

 ほかにも、同社はイメージ性に富んだニッチな原料を多数取り扱っており、豊富な有効性データと併せて提案していく。
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