ナールスコーポレーション、細胞活性化原料「ナールスゲン」に多機能な効果

週刊粧業 2021年5月17日号 17ページ

カンタンに言うと

  • 多用途利用の実現も
ナールスコーポレーション、細胞活性化原料「ナールスゲン」に多機能な効果
 京都大学・大阪市立大学発ベンチャーのナールスコーポレーションが製造する化粧品原料「ナールスゲン」は、アミノ酸構造を特徴とし、選択的なγ―グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)阻害作用により表皮や真皮の細胞を若返らせ、肌に本来備わる再生機能や修復機能を高める働きが認められている。

 稀有な作用機序を持つ細胞活性化原料として採用実績を伸ばしている。

 ナールスゲンは、真皮においてコラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)、ヒアルロン酸などを自らの細胞自身に産生させ、シワ・タルミを軽減しハリのある状態へと導く。

 また、表皮ではグルタチオンを産生増強させる効果を示し、クスミやシミを軽減し明るく輝いた状態にすることが期待される。

 そのほか、表皮のバリア機能改善効果や、創傷治癒促進作用なども明らかになってきている。

 同社の川崎元士代表は、ナールスゲンに確認された効果の多機能性に「ウェルエイジング時代に求められる化粧品原料としての可能性を見出す」と話し、「意外な特徴として皮膚の外側での働きになるが、複数の不快臭(体臭成分)を軽減する力(消臭効果)があることも、最近行われたフラスコ内の実験によって確認された」と語った。

 一般的に、バリア機能が低下した皮膚は細菌感染しやすいと言われる。また、歯肉・口腔粘膜の異常から起こる歯周病が心筋梗塞の原因の1つであることや、糖尿病の増悪因子であることも認知されてきた。

 ナールスゲンは、健康な皮膚・粘膜へと導き、一般的なスキンケア化粧品に加え、頭皮や口腔、ネイルなど多岐に広がる。

 「皮膚の健康が、細菌感染症や成人病を含む病気の予防に繋がり、延いては人々の健康長寿の延伸に重要であるとの認識が高まっている。ナールスゲンが活躍できる場は、今後さらに広がることが期待される」(川崎代表)
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