ライオン、ロジスティクスEDIを活用して検品・伝票レスを実現

粧業日報 2021年6月4日号 4ページ

ライオン、ロジスティクスEDIを活用して検品・伝票レスを実現
 ライオンは、プラネットの「ロジスティクスEDI」を活用し、物流効率化に向けた「配送車両単位」でのAdvanced Shipping Notice(ASN)配信準備を完了した。順次、卸売業への配信を開始する。

 近年の物流業界は、ドライバー不足や納品時の長時間待機などの問題が顕在化し、ロジスティクス分野におけるサステナビリティ課題の解決が求められている。

 荷主であるメーカーとしても、物流コストの抑制にとどまらず安定した物流機能の継続が重要な経営課題となっている。

 今回の取り組みでは、出荷物量や配送車両など物流情報のデジタル化・相互連携、さらには物流スマート化に向け、「車両単位」でのASNを卸売業に配信し、納品時の検品作業の簡素化や紙伝票の電子化により、労働生産性の向上と物流資源の効率化を実現する。

 現在、同社から卸売業への納品に際しては、前日までの受注に対し、社内での在庫引当の後、配送車両の手配などを行っている。

 しかしながら、配送車両台数や積載商品名、数量についての情報は、商品届け時に「納品伝票」を渡すまで、卸売業には伝達できていない。

 また、卸売業が荷受けする時に発注情報と「納品伝票」、さらには商品の照合を行い、差異がある場合については都度要因の確認が生じていた。

 今回、ロジスティクスEDIを活用した、配送車両単位でのASNの配信によって、卸売業は発注情報と納品情報を事前に照合することができることに加え、荷受け現場では事前に入手したASNと実際に入荷する商品情報との商品の照合になるため、検品の簡素化等によるスムーズな入庫や、伝票電子化によるペーパーレス化などの効率化が期待できる。

 同社は、これらの業務プロセスをモデル化し、日用品卸流通業界の標準仕様としての活用に向けて推進していく。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ライオン、ロジスティクスEDIを活用して検品・伝票レスを実現

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop