成和化成、特許成分「iVC」の特設ページを開設

C&T 2021年6月15日号 51ページ

成和化成、特許成分「iVC」の特設ページを開設
 化粧品・医薬部外品原料の研究開発メーカーである成和化成は、ビタミンC誘導体の新規ブランド「iVC(アイブイシー)」から、特徴や機能の異なる6製品の開発に成功している。

 各製品の研究知見を広げながら、幅広い化粧品に応用できるビタミンC誘導体へと昇華させている。今年5月には「iVC」特設Webページを開設し、製品特徴とともに最新の研究成果などを情報発信し、iVC製品を広く認知させていく。

 先ごろパシフィコ横浜で開催された第10回化粧品産業技術展(CITE JAPAN2021)では、計4題のiVC関連の技術発表を行った。最新の研究知見やiVCの特徴を活かしたハンドケア・マスクケアのクリームなど、ニューノーマル時代のビタミンCの使用例なども発表しながら、iVCの特徴を紹介した。

 また、今回のCITE JAPANでは、リアルでの出展に加え、展示ブースをバーチャル体験できる「SEIWA バーチャルブース」を開設し、会場に行けなくても参加できる環境を整えた。

 「iVC」は、同社の特許技術により、様々な生理活性効果が確認されている「ビタミンC」と、保湿剤として使用される「グリセリン」を融合させたビタミンC誘導体。酸化によって壊れやすいビタミンCを誘導体化することで、安定性を高め、抗酸化効果やコラーゲン産生促進効果、メラニン産生抑制効果といったビタミンCの機能をより向上させることに成功した。安定性が高いので、美容液などに高配合できるほか、粘度のあるクリームや透明ジェルなどにも調製可能となる。

 また、グリセリンを結合させたことで、ビタミンC特有のきしみ感がなく、肌なじみのよい使用感であるのも「iVC」の特徴だ。

 「iVC」6製品のうち、「Amitose HGA」は、先のCITE JAPANの技術発表でも注目を集めた。

 Amitose HGAは、「メラニン産生抑制」「メラニン輸送阻害」「メラニンのオートファジー活性化」の3つの作用機序でブライトニング効果を発揮する。iVCの中でも特に優れたメラニン抑制効果を持つため、シミ対策・美白ケアの新製品や既存品のグレードアップに採用されている。

 最新の研究では、Amitose HGAはメラノサイトでのメラニン輸送の阻害、オートファジーの活性化だけでなく、糖化によって引き起こされるケラチノサイトへのメラニンの過剰な受け渡しや、ケラチノサイトのメラニン分解能の低下を、抗糖化効果によって改善し、シミ改善に導くことが明らかとなった。

 シミの予防と改善を同時に叶えるハイブリッドなビタミンC誘導体として紹介を進めていく。

 そのほか、紫外線やPM2.5・花粉などの外的刺激による皮膚の炎症を抑制する「Amitose 3LGA」や、マスク生活の肌悩みとして増えている毛穴・ニキビを改善する「Amitose MGA」なども提案を強化していく。
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