化粧品・医薬部外品・健康食品の提案型OEM/ODMを主軸とするホシケミカルズでは、コロナ禍で新規参入の問い合わせが増加傾向にあり、中でもデジタルチャネルで効果効能を訴求できる承認済み医薬部外品OEM・ODMへの引き合いが高まっている。
「薬用美白UVプロテクション」は、美白ケア・日やけ止め・化粧下地を兼ね備えた「マルチプロテクション」がポイントのUVカットクリーム。美白有効成分(アスコルビン酸2₋グルコシド)とUVカット機能で、紫外線によるシミ・ソバカスを防ぐだけでなく、大気汚染物質などが肌へ直接触れることを物理的に防ぐ「アンチポリューション機能」も期待できる、SPF・PA値データ取得済み(図参照)のアイテムだ。
「昨今の肌への負担を抑えるニーズに対応するため、紫外線吸収剤不使用のノンケミカル処方としている。また、素肌を自然にトーンアップさせる肌色補正機能により、即座に透明感のある肌を演出し、マスク移りの心配もなく安心して使用できる」(企画開発室広報 平地祥子氏)
「薬用ヘアローションS」は、3つの有効成分(ピロクトンオラミン・トコフェロール酢酸エステル・グリチルリチン酸ジカリウム)を配合した低アルコールのローションタイプ育毛剤。嫌な匂いや強い清涼感を低減した処方で、エタノールが苦手な人でも使いやすいという。
「最近の育毛・養毛ジャンルの傾向としては、長引くコロナ禍でストレスが頭皮に現れている人も少なくないため、予防美容的な『将来薄毛にならないためのお手入れ』として、日常的に育毛剤を使う20~30代が増加していると予測される。薬用ヘアローションSは低刺激で使い続けやすく、ニューノーマルなニーズに訴求できるコンセプトの製品として、新規参入を目指す企業からの実績を積み重ねている」(平地氏)
承認済み医薬部外品以外では、ラベンダーなどの天然精油を配合した入浴剤をはじめとする、香りやテクスチャーにこだわった心が安らぐような「エモーショナルコスメ」のOEM・ODMが好調に推移しているという。
「新規参入の傾向としては、新規事業の一環として新たに立ち上げる企業のサポートのみならず、SNSで影響力のある個人(インフルエンサー)からの依頼も増加している。営業サイドではファーストコンタクトがオンラインというケースが多いことから、成分などの簡単な紹介動画を作成し、営業ツールとしての活用をスタートした。まずはヘパリン類似物質に関する動画を作成し、今後は他の成分も順次用意していく予定だ」(平地氏)