ポーラ化成、ウェルネステックプロジェクト me-fullness を開始

訪販ジャーナル 2021年7月12日号 4ページ

ポーラ化成、ウェルネステックプロジェクト me-fullness を開始
 ポーラ化成工業は、心も体も健康で満たされた状態を叶えるウェルネステックプロジェクト「me-fullness(ミーフルネス)」をスタートする。またマルチクリエイターとして活躍する小沼敏郎氏を特別顧問に迎え、プロジェクトの動きを加速させる。

 同社では、リラックスできない、集中できない、本来の能力を発揮できないといった悩みを抱える人が多く存在する現状に着目し、me-fullnessの実現を通じて、誰もが十分に「自分の能力」を発揮できる世界を目指している。

 今後、「ありたい状態」へシームレスに切り替えられる技術を活用し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を通じてウェルビーイングの実現に貢献していく。

 今回、第1弾としてこれまで自社内で蓄積されてきた技術をベースにスマートフォン向けアプリを開発。自己の状態分析には、顔の動画から心や体の状態を推定する機能を搭載し、化粧品の感触を起点とした触覚研究をもとに、五感を通じて心や体を満たす体験プログラムを構築した。これらにより、そのときどきの状態に基づき自分のありたい状態に近づける体験が可能になった。

 例えば集中するために頭をシャキっと活性化させる、頑張った後などに思考をクールダウンさせる、オフタイムなどに心身を開放させるといったメニューを用意した。

 実証試験では、20~40代の男女1487名に、約1週間にわたり、1日1回以上、同アプリを自由に使ってもらったところ、参加者の約7割が気持ちの切り替え効果を実感したと答え、9割以上がさらなる体験メニューにも期待を抱いていた。

 中でも「気持ちの切り替えができず本来の力を発揮できない」と感じている人ほど当てはまる割合が高く、同アプリの力をより実感しやすかった。そのほか、継続的に使用したい、セルフケア意識が高まったと答えた人も7~9割にのぼった。

 このように多くの人が心や体の切り替えを実感したことが確認できたため、今後、同アプリを活用して事業化を目指す。7月からは先行して企業向けにテスト導入をはじめ、今秋までに一般向けにもリリースする予定だ。

 同プロジェクトでは、アプリの機能拡充にとどまらず、分析技術の進化(睡眠・脳活動・メンタルヘルス・パフォーマンスなど)や五感を通じた体験メニューの拡張(食・香り・コーチング・スポーツ・玩具・旅行・教育など)を目指している。

 そのため今回、プロジェクトの特別顧問に小沼敏郎氏を招き、広くオープンイノベーションのパートナーを募集することとなった。

 小沼氏は「ポーラ化成研究所のユニークな技術と、ウェルビーイングというコンセプトが出会い生まれたウェルネステックプロジェクトを通じて、研究領域・サービス領域・プロダクト領域・デジタルコンテンツ領域、それぞれでオープンイノベーションを加速させ、やさしい世界をつくっていく」とコメントしている。
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