マイスター、リピート受注により業績は堅調に推移

週刊粧業 2021年8月23日号 9ページ

マイスター、リピート受注により業績は堅調に推移
 美容マスク専門OEMのマイスターでは、自動機による大量生産が主流となっているマスク製造において、取引先の要望に応じてマスクの型や厚みを細かく調整する「ハンドメイド」を基本とし、徹底した品質管理体制のもと、付加価値の高いフェイスマスク・ハンドマスクを提供している。

 同社では、開発段階での「設計確認」と、製造段階での「清潔な環境」「再確認の徹底」により、他社では製造が難しいパラベンフリーやノンアルコールなどの低刺激マスクの製造が可能だ。

 品質管理では、クリーンルームの清浄度を保つため、隣接する室内も陽圧に保ち、循環式空気殺菌灯を24時間稼動させて浮遊菌を処理している。

 クリーンルーム用HEPAフィルターで室内の空気を清浄化することにより、常時クリーンな環境で最終の包装仕上げ作業を行っている。

 今上期の受注状況に関しては、昨年に引き続き既存クライアントからのリピートもあり、業績に大きな変動はなく堅調に推移しているという。

 「ワクチン接種も始まり、全国的にコロナ感染者が落ち着くことを期待し、コロナ禍が年内で終息すれば、さらなる拡大が見込まれる」(同社)

 コロナ禍での新たな取り組みとしては、全国的にテレワークやリモートワークを導入する企業が増えたことに伴い、昨年からオンラインミーティングを導入した。

 多人数でWeb会議が行えるよう、プロジェクターやピンマイクなどの設備面を拡充したほか、パワーポイントで資料を作成し、Web会議で提案するよう営業部隊の改革を行った。

 その結果、クライアントとの話の食い違いなどがなくなり、効率的に打ち合わせが行えるようになったという。

 「今年3月にはHPをリニューアルし、どういった場所で、どういう作業をしているか、などがわかりやすいよう工場内の写真を多く掲載している。また、当社の製品に対するこだわりや、設計開発から製造までの流れなどを、見てくださるお客様にわかりやすいように作成した」(同社)

 来年度に向けては、ISO認証の取得を目指し、社員1人ひとりの教育を徹底するとともに書類整備なども行い、ハード・ソフト面のさらなる成長に取り組んでいく。
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