ケイズ、2022年3月期はスキンケアやフレグランスが好調

週刊粧業 2021年8月30日号 9ページ

カンタンに言うと

  • 製品開発・情報発信の強化で成長めざす
ケイズ、2022年3月期はスキンケアやフレグランスが好調
 化粧品容器の卸販売や化粧品の研究開発・製造を手がけるケイズは、スキンケアやフレグランス関連のOEMが好調で、今期(2022年3月期)の受注状況は前年同期を上回るペースで推移している。

 上期の振り返りと下期以降の取り組みについて、OEM事業を担当する営業部第二グループの川戸理史課長に話を伺った。

 ――上期の受注状況と、コロナ禍で見えた貴社の強みについてお聞かせください。

 川戸 昨年増加した消毒液関連の受注が一段落した一方、元々当社が得意としてきた化粧水や美容液などのスキンケア関連の受注が新規・既存ともに拡大している。

 さらに、フレグランスなど香り関連の製品をケイズが製造できるということが認知されてきたことで、こちらも好調な受注へとつながっている。

 東京と大阪に営業拠点を構え、金沢に本社工場を持つ当社では、地理的要因でコロナ前からリモートを活用し、工場立会などを行っていたため、コロナ禍でも業務に大きな支障をきたすことがなかった。

 また、大都市と比較してパンデミックのリスクが低い金沢の地に拠点を置いていることが、反って我々の強みの1つとなった。

 そして何より、化粧品コンシェルジュとして、容器と中身をトータルで提案できる点がケイズの強みであり、お客様により一層満足いただけるよう、営業と開発の一体化に注力していく。

 ――下期以降は、具体的にどのような取り組みを推進されていきますか。

 川戸 スキンケアでは、以前より医薬部外品の処方開発を行っているが、今期はさらに医薬部外品の承認済み処方ストックを増やし、高付加価値アイテムの開発を進めていきたい。

 そのためにも、今年は開発部門のメンバーを増員し、今春にマネジメント層でも新たに採用を行っている。

 また、今後は開発メンバーだけでなく、オンライン関連での人材投資も必要になってくるだろう。

 当社としては、SNSでの情報発信を強化していくことが今後ますます重要になると捉えている。

 ケイズでは現在、インスタグラムを活用し、毎週必ず問い合わせが寄せられているが、発信内容をよりブラッシュアップし、製品以外に企業方針や当社の想いなど、あらゆる情報を1人でも多くの人に届けていきたい。
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