OEM、独自原料やワンストップサービスに強み

週刊粧業 2021年8月30日号 8ページ

カンタンに言うと

  • DNA検査×化粧品の展開も推進
OEM、独自原料やワンストップサービスに強み
 OEMは、マーケティングから海外進出までワンストップで商品開発をサポートしている。

 唐戸嶋英貢代表に話を伺った。

 ――現況をお聞かせください。

 唐戸嶋 国内のEC関連のクライアントやヨーロッパを中心とした海外市場での成功により、今期も前年比プラスで推移している。

 デジタル発信に注力していることもあり、問い合わせ件数はコロナ前よりも多い。

 ヨーロッパでのフットケア用品の売上は右肩上がりで、尿素を使って角質を落とすアイテムの展開も予定している。

 また、徳島大学と共同して開発した、発毛・育毛の効果を促進する独自原料「チャーガエキス」を活用したヘアケア用品をグルーブ会社のスヴェンソンから発売し、好調な売上となっている。

 競合他社のいない市場での利益獲得を目指すため、現在、販路の異なる3社とともにチャーガエキスの入った育毛剤の商品化を進めているところだ。

 ――現在、注力している取り組みについてお聞かせください。

 唐戸嶋 DXを活用したワンストップサービスを実現するための取り組みに注力している。

 パッケージデザインやホームページの作成、SEO対策、販路提案までトータルでサポートするため、適した人材の採用や社員研修を行っている。

 さらに、当社はホームページで「化粧品OEMお役立ち資料」としてebookを提供しており、国内で好評を得ていることから、現在、海外に向けたデジタルマーケティングとしても活用できるよう準備を進めている。

 ――今後についてお聞かせください。

 唐戸嶋 DNA検査を行い、肌分類を6~8段階に分けて、その結果に合った化粧品を展開していく取り組みを推進していく方針だ。他社と力を合わせながら、3年以内に実現したいと考えている。

 最終的には、自分の肌に合うことが証明された化粧品のニーズが高まってくのではないか。そのほか、顔写真を撮って肌診断ができるアプリの開発も進めていきたい。

 当社は、チャーガエキスや美白原液をはじめ、他社にはない特殊性のあるものを提案できるのも強みだろう。

 オリジナリティのある製品づくりやワンストップサービスの提供、海外販路の提案など、様々な強みを生かしながら、今後も着実に数字を伸ばしていきたい。
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