メナード化粧品、皮膚常在菌を短時間で検出できるキットを開発

訪販ジャーナル 2021年9月20日号 5ページ

カンタンに言うと

  • 皮膚常在菌研究や美肌に導くカウンセリングツールに活用
メナード化粧品、皮膚常在菌を短時間で検出できるキットを開発
 日本メナード化粧品は、ファスマックとの共同研究により、皮膚常在菌(アクネ菌・マラセチア)の状態を誰でも迅速に可視化できる皮膚常在菌検出キットを開発した。

 メナードは約20年前から、皮膚常在菌について、特にニキビの原因にもなる皮膚常在菌「アクネ菌」と「マラセチア」に着目して研究を進めてきた。

 皮膚常在菌の状態は肌のコンディションを左右する要素の1つだが、肉眼で直接確認することができず、一般的な皮膚常在菌の検出法(培養法やPCR法)は、結果が出るまでに数日間かかることや、専門的知識や技術・経験が必要であるなどの問題点がある。

 そのため、皮膚常在菌の状態を簡便に把握することができれば、美肌へ導くアプローチに幅広く役立てられるのではないかと考えた。

 そこで今回、同社はファスマックと共同で、迅速で誰でも実施可能な「DNAクロマトグラフィー」を用いた皮膚常在菌検出キットを開発した。このキットは特別な技術や解析機器が不要で、約1時間半で肌のアクネ菌とマラセチアの状態を把握できるという。

 今後は、皮膚常在菌研究や美肌に導くカウンセリングツールにこのキットを活用していく。また、アクネ菌とマラセチア以外の皮膚常在菌(ブドウ球菌など)の検出キットの開発も進めていく。

 なお、今回の研究成果は2021年9月8日~9日にかけてオンライン開催された日本防菌防黴学会第48回年次大会にて発表した。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > メナード化粧品、皮膚常在菌を短時間で検出できるキットを開発

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop