コスメディ製薬、マイクロニードル技術で化粧品を開発

C&T 2021年9月15日号 67ページ

カンタンに言うと

  • 世界初で美容業界にインパクト、消費者にダイレクトにアプローチ
  • 成分・製造プロセスで安全・安心を徹底、高齢化社会への移行が追い風に
コスメディ製薬、マイクロニードル技術で化粧品を開発


世界初で美容業界にインパクト
消費者にダイレクトにアプローチ

 マイクロニードルによる美容ケアの製品化は世界初で、2008年当時、美容業界に衝撃を与えたという。大手を含め、多くの化粧品メーカーが関心を持ち、様々なエビデンスを取りながら、化粧品、美容ケアとして成長性があることが認識された。現在、シワだけでなく、シミ、育毛と幅広い製品に転用されている。

 ただ、マイクロニードルの知名度がなく、製品も従来にない全く新しいものであったため、本格的に製品が普及するのには時間を要した。最初の5年ほどは技術、製品を普及するため、化粧品メーカーの訪問や展示会での説明を繰り返した。

 「5年を過ぎたころから、徐々に認知度が上がった。最近はインターネットが普及し、自社製品の直販事業を開始したことで、消費者にダイレクトにアプローチできるようになった。世の中に出て、一定の市場を形成するまでに10年かかった」(同)

 当初は、皮膚科の医科向け製品でスタートした。メディカルコスメに興味があり、マイクロニードルの技術を知っていた医師が積極的に採用した。その後、通販会社のOEMを請け負い、ライバル企業も参入し、市場のすそ野が広がり始めた。ネットの普及によって、きめ細かな説明が可能になり、消費者の製品への理解が深まった。



 さらに、「クオニス」「リップショット」「ファーサ」のオリジナルブランドを開発し、自社サイトで販売している。

 クオニスはアンチエイジング化粧品で、小ジワ、たるみ、くすみをケアする。リップショットはヒアルロン酸のマイクロニードルと、ハチミツやトウガラシエキス、グマスクローズなどを配合したプランプエッセンスによって、角質層に瞬時に美容成分が浸透し、唇に潤いとツヤを与える。クオニスが40代、50代以上をターゲットとするのに対し、リップショットは若い層にすそ野を広げた。

 ファーサは男女共用で、マイクロニードルによってスカルプケア成分を直接、頭皮の内側に浸透させる。専用の育毛トニックを併用することで、頭皮の外側と内側の両方向から有効成分を角質層まで浸透させ、育毛・発毛を促進する。

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