高研、老舗蔵元と共同開発した熟成酒粕エキスを提案

週刊粧業 2021年10月18日号 19ページ

カンタンに言うと

  • 溶剤や薬品を一切使用しない抽出法を採用
高研、老舗蔵元と共同開発した熟成酒粕エキスを提案
 国産のサステナブル原料を展開する高研は9月28日、保湿・美白効果や抗酸化作用、肌バリア機能などが期待できる新製品「熟成酒粕エキス KOHAKUYUKI」を発売した。

 同品は、山形県鶴岡市の老舗酒蔵との共同開発品で、江戸時代より受け継がれるその伝統技法により、生み出された「熟成酒粕」に注目し、溶剤や薬品を一切使用しないナチュラルな抽出法を採用している。

 出来たての酒粕は、白く、米の粒が残った板状だが、この酒粕を低温でさらに1000時間以上、丁寧に二段階発酵させることで、見た目はまるで味噌のような、ペースト状でやわらかい質感の「熟成酒粕」が仕上がる。

 出来たての酒粕から取れるエキスは無色透明であるのに対し、熟成させた酒粕から得られるエキスは美しい琥珀色になるという。これは、熟成により発酵由来成分が濃縮され、豊富に含まれた証であるといい、このエキスを化粧品に配合しやすい仕様に仕上げたものが同品となる。

 なお、未熟成および熟成酒粕の成分解析を行ったところ、熟成過程を経ることで、酒粕に含まれるアミノ酸や有機酸、コウジ酸のほか、肌バリア機能を整えるグルコシルセラミド、コラーゲン産生を促すα-EGの含有量が増加することがわかったという。

 「日本独自のプロバイオティクスである酒粕については、機能性成分の宝庫であるという認識は拡大しつつあるものの、素材としてのイメージが先行しており、エビデンスがあまり多くなかった。当社では、ストーリー性だけでなく、効果もきちんと分析した上で製品化を行った」(同社)

 同社では、海外の展開を強化していくため、海外向けのHPを見やすくリニューアルしたほか、先日オンライン開催された「J-Beauty Ingredients Day」でも同品を紹介したという。

 海外セミナーは同社初となる。今後についても、国内・海外ともにオンラインセミナーをはじめとした情報発信に注力していく方針だ。
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