ホシケミカルズ、海外へのビジネス展開をサポート

週刊粧業 2021年10月25日号 5ページ

ホシケミカルズ、海外へのビジネス展開をサポート
 化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造なども手がけるホシケミカルズでは、OEMサポートの一環で製造したクライアントの製品のみを対象に海外への輸出代行サービスを展開している。

 同社の海外事業部は、1975年の創業当初から海外とのネットワークづくりを行い、化粧品・医薬部外品・健康食品・一般食品などの原料から中間体の輸出入、OEM製品の輸出業務、海外向け化粧品の製造、海外企業からのOEMなどをこれまで手がけてきた。

 「当社が処方を開発しているので当然ながら中身を把握し、製品に責任を持っている。だからこそ、輸出において通関でスムーズに対応ができるため、あくまでも手がけた製品限定で輸出代行を行っている。コロナ禍でOEM開発から輸出代行までを手がけた製品例では、アジア向けにスキンケア全般、育毛剤、UVなど多岐にわたる。依然として日本製のスキンケアには高いニーズがあり、ヘアケアも受注が伸びてきた。アジアのほぼ全域とオセアニアに輸出実績があり、コロナ禍では中国やシンガポール、カンボジア、ミャンマー、タイなどの新規実績が増えた」(企画開発室広報 平地祥子氏)

 国内クライアント企業の海外ビジネス展開をサポートする取り組みではこのほか、沖縄ヤマト運輸と連携し、那覇空港に隣接する「沖縄グローバルロジスティクスセンター(サザンゲート)」内に日本初の保税工場を構え、ヤマトグループの物流ネットワークを活用し、製造から物流、通販サイト運営、販促支援などをワンストップで行っている。

 保税工場のメリットとしては、海外容器などの資材を輸入する際、従来まで発生していた通関手続きと関税負担が軽減される。

 そのため、韓国や台湾など特恵関税外の国から安価で日本にはない装飾の海外容器を採用しているクライアントにおいては、通関のリードタイム縮小とコスト面でメリットになるという。

 沖縄保税工場では現在、コストメリットがより得られる容器をクライアントに提示できるよう、台湾・韓国・中国の現地容器メーカーとの関係性を強化し、海外容器のバリエーション拡充に努めている。

 「海外ビジネス展開のサポートでは、今年5月から新条例に基づく申請実務がスタートしている中国向けにいち早く対応し、既にスキンケアを中心に複数の事例があり、コロナ禍以前よりもさらに輸出件数を伸ばしている。また、OEMでは海外企業との直接取引も増えており、取引国の最新のレギュレーションにも臨機応変に対応できる点も強みだ」(平地氏)
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