富士ロジテック・ユニファイドサービス、一宮倉庫でアセンブリ業務を拡張

週刊粧業 2021年10月25日号 5ページ

カンタンに言うと

  • 粉体製品の生産体制整備も推進
富士ロジテック・ユニファイドサービス、一宮倉庫でアセンブリ業務を拡張
 富士ロジテックグループで、愛知県を主要拠点に物流・倉庫事業を展開する富士ロジテック・ユニファイドサービスは、大手製薬会社をはじめとする医薬品物流で培った品質管理、人材管理、薬事専門知識を強みに、フレキシブルな対応力・機動力を活かし、アウトソーシング対応や業務改善支援のサービスを広げている。

 化粧品業界向けのサービスでは、化粧品・医療機器の製造業の許可を取得する一宮倉庫(一宮市平島)にて、製品ラベル・シール貼り、加工・セット作業、シュリンク包装などアセンブリ代行業務も行っている。

 コロナ禍では外出制限の長期化にともない、「当社HPの問い合わせページを利用しての依頼も増えてきている」と同社は話す。

 化粧品市場は成熟しており、新規顧客獲得に向けたマーケティング戦略では、トライアルセットやサンプル、限定企画品などの展開が販促には欠かせなくなっている。そのため、アセンブリ代行では、小ロット対応、リーフレットにサンプルパウチを貼るなど「細かい作業や複雑な作業などの依頼が多い」(同社)という。

 そのほか、店頭用の組み立てセールス什器やPOPのセット作業も請け負っている。

 もともと同社は、愛知・小牧市にある3つの倉庫で、医薬品・動物薬をメイン商材に物流品質の向上を推進する中、その品質管理体制と経験をもとに、一宮倉庫においても、化粧品や医療機器などの流通加工の業務委託にも対応できる体制整備を進めてきた。アウトソーシングサービスのさらなる拡充に向けて、現在、一宮倉庫の敷地内で粉体・パウダー製品を生産できる体制整備も進めているという。年度内にも化粧品OEMビジネスをスタートする計画だ。

 化粧水など液体製品に比べ、粉体・パウダー製品を製造する工場は数が少ない。同社は「ニッチな市場であるが、化粧品業界には欠かせない領域」と位置づけ、粉体・パウダー製品の受託製造を開始する。

 グループの基幹事業である物流・倉庫業務では、生産性や物流品質向上を目的に開発したシステムにより、業務フローの効率化・最適化を図っている。

 自社で運用する開発システムを活かし、工場や倉庫などの業務品質の向上・改善・コスト可視化などのサポートも行っている。昨今は作業効率や生産性向上のほか、環境対策やSDGs推進に関する相談も増えており、自社のノウハウを活かした物流コンサルティングも引き続き行っていく。
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