ライオン、令和3年度四国地方発明表彰でW受賞

粧業日報 2021年11月25日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 「浴室洗剤用高吐出量トリガー式噴出器」の特許技術で
ライオン、令和3年度四国地方発明表彰でW受賞
 ライオンが開発した浴室洗剤「ルックプラス バスタブクレンジング」用の高吐出量トリガー式噴出器の特許(特許番号:6726606)が、公益社団法人発明協会主催の令和3年度四国地方発明表彰にて「日本弁理士会会長賞」を、併せて発明の実施に対して「実施功績賞」を受賞した。

 表彰式は、11月10日にJA愛媛8階「リジェール松山」(愛媛県松山市)にて行われ、受賞者に表彰状が授与された。
 
 高吐出量トリガー式噴出器の開発にあたっては、生活者の風呂掃除の負担感を軽くしたいと考え「浴槽のこすらず洗い」という新しい掃除行動の提案を目指した。こすらずに洗うためには浴槽全体に洗剤をまんべんなく行き渡らせることが不可欠なことから、技術開発者らは、種々の容器形態を検討し、1プッシュで約1mの広範囲に、従来比で2倍量の洗剤(1mL→2mL)をかけられる新しいミストタイプのトリガー容器の開発を行った。

 発明では、トリガー式噴出器の噴霧量を2倍量にするため、一度に広範囲が覆えるスプレ―パターンを考案した。使用時にトリガーレバ―に指が届きやすいよう、ストロークは変えずにシリンダー径を大きくして噴霧量を確保する方法を選定したほか、指の負担感が増すことが想定されるためレバーの引きやすさも考慮し、レバーの長さも検討して、指を3本かけられるレバーを採用した。

 しかし、シリンダー径を大きくすると、レバーを引く際の指の回旋運動により、洗剤液の入るピストンが真っすぐに押されずに、斜めに押す動作が助長されてしまうことが判明。そこで、ピストンに斜めの力が加わっても動きを真っ直ぐに矯正するために、軸ズレ防止リングを新たに開発し、トリガーに組み入れることで液漏れを防ぐことを可能とした。
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