カネダ、サステナブル原料の提案に注力

週刊粧業 2021年12月6日号 13ページ

カネダ、サステナブル原料の提案に注力
 カネダは、サステナブル原料の提案に注力している。同社が提案する、アシュランドの「Phyteq Raspberry N」は生分解性が高いラズベリーケトンであり、AIを活用し開発された天然の抗菌ブースターだ。

 強い抗菌性能のほか、抗酸化、コラーゲン合成促進、抗炎症作用などのスキンケア効果のデータが取得されている。また、COSMOS認証を取得しており、サステナブルニーズにも対応する。

 DSMの「D-パントテニルアルコール」の提案にも力を入れている。

 コロナ禍における生活の中で、マスクによるニキビや肌荒れに悩む人も多く、日本でもCICAコスメの人気が高まった。

 CICAコスメといえばツボクサ由来成分のイメージが強いが、韓国で販売されているCICA製品はツボクサ由来成分と並びD-パントテニルアルコールが配合されているものが多い。

 ビタミンB群の1つであるD-パントテニルアルコールは、肌の保護、創傷治癒、抗炎症、肌荒れ改善などの効果実感が高い原料である。

 DSMのD-パントテニルアルコールは独自のエネルギー生産により製造されており、余剰電力は、送電網で周辺地域3万地帯に供給されているほか、廃棄物の90%がリサイクルされている。

 なお、カネダは、オンライン活用にも積極的に取り組んできた。11月にオンライン開催された「コスメ&ビューティー EXPO ONLINE」にも参加し、これらのサステナブル原料を中心に提案を行った。

 同展示会では、Phyteq Raspberryシリーズ、D-パントテニルアルコールのほか、センシエント・テクノロジーズ・ジャパンの「VEGETABLE CHARCOAL PN94」も紹介した。松の木由来の炭で、浄化作用や解毒効果、優れた安定性を持ち、スキンケアからヘアケア、メーク製品まで幅広く活用できる。

 「リアルとオンラインの双方の良さを臨機応変に活用しながら、状況に合わせて対応を行っていきたい。また、今後も中国を含めたアジア向けの施策に注力していく」
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