シバハシケミファ、欧州発エコフレンドリー原料の取扱強化

週刊粧業 2021年12月6日号 12ページ

シバハシケミファ、欧州発エコフレンドリー原料の取扱強化
 化粧品・医薬部外品原料の総合商社であるシバハシケミファは、スキンケアやヘアケア、メークアップ関連の基剤から添加剤まで幅広く取り扱っており、日本の化粧品トレンド・ニーズの変化に対応した提案で新たな顧客開拓を進めている。

 同社は、コロナ禍に入り「環境配慮型原料への問い合わせが昨年以上に増えている。世界的に環境問題への対応が本格化する中で、日本の化粧品市場も、サステナブルな原料への関心度は着実に高まっている」との認識を強め、エコフレンドリーな原料の品目拡充・提案を進める考えだ。

 今年は、英国本社の乳化剤メーカー・ALCHEMY Ingredients社(以下、アルケミー社)の日本総代理店として、キラヤ木由来のサポニン「Sapogel Q」と、天然由来の高内油相O/Wエマルション「HIPEGel Oleo C」の油性ゲル化剤2品の販売を本格的に開始した。2品とも国際オーガニック認証機関「COSMOS」認証を取得している。

 「Sapogel Q」は、キラヤ木由来サポニンを利用した100%天然植物由来の油性ゲル化剤で、濃厚でリッチな質感を付与する性質を持つ。シアバターなど植物油の増粘ゲル化剤として、ワックスフリーのバームなどに適した原料として紹介している。

 アルケミー社とは、2品以外の原料についても日本での販売に向けて商談を進めているという。

 また、同社は、近年のヘアケア製品の高機能化に対応した原料の需要拡大にも期待を寄せている。トリートメントメニューを強化するヘアサロンの増加に加え、コロナ禍では巣ごもりニーズを取り込む形で「サロン品質」を訴求したヘアケア製品が好調に推移している。

 取扱原料の中では、髪の構成成分であるケラチン由来の洗浄剤「プロモイスEKCP」は、業務用途に加え、一般市場向け製品での使用実績も着実に増えてきている。
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