高級アルコール工業、SDGs関連の化粧品原料の販売好調

週刊粧業 2021年12月6日号 11ページ

高級アルコール工業、SDGs関連の化粧品原料の販売好調
 高級アルコール工業㈱(川合清隆社長)は、コロナ禍で感染対策を継続しながら、本社、第二工場とも順調に製造を継続している。

 昨年の2020年はコロナ禍による減収となったが、今年は5月ごろから回復基調となり、現在は一昨年の2019年を上回る勢いとなっている。その一方で、製造原料となる天然油脂、ナフサともに高値となり、自助努力では対応できないため、製品の値上げも実施させていただいたところだ。

 また、新型コロナワクチン接種の進んだ国々での貿易が活発となると共に、コンテナ船の遅れも目立つ中、原材料の手配にも苦労が続いている。特に油脂原料の調達先の東南アジア、インドでのコロナ禍の影響が大きくなってきた。化粧品市場では基礎化粧品やヘアケアを中心とした活況を受けて、当社でもこれらの関連製品が好調になっている。メイクアップ関連も一時期より改善傾向にあると思われる。日本国内だけではなく、海外への輸出も好調な状況となっている。

 化粧品業界でもSDGsに関連するキーワードが浸透しており、植物由来やサステナブルだけではなく、粗原料から化粧品原料までのトレーサビリティが明確な化粧品原料の需要が増えてきた。パーム油関連製品では、RSPO認証に対応している化粧品原料の需要が著しく増加している。

 当社ではRSPO対応製品のラインナップをより広げて対応するだけではなく、トレーサビリティ自体をも明確にすることで、さらに付加価値を高めた化粧品原料の紹介を続けていく。このように、化粧品原料の製造だけではなく、技術面においても植物由来、サステナブル製品を活用した処方例の提供、といった技術サービスを推進していく方針だ。
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