日本精化、多機能なスキンケア向けリン脂質複合体が好調

週刊粧業 2021年12月6日号 11ページ

日本精化、多機能なスキンケア向けリン脂質複合体が好調
 日本精化では、スキンケア向けのリン脂質複合体「PrimeLipid PI(プライムリッピッドピーアイ)」の引き合いが好調だ。ホスファチジルイノシトール(PI)を高配合した植物由来のリポソーム前駆体で、化粧品、医薬部外品、中国展開に対応する。

 リポソーム前駆体としての肌なじみの良さに加え、保湿、美白、抗シワ効果等マルチな機能が注目を集める。またコラーゲンの減少抑制やROS(活性酸素)発生の抑制データ等も確認し「美肌スイッチを強制的に押す」効果も期待できる。化粧水・乳液・クリーム等スキンケア製剤全般への配合を可能とする。

 ヘアケア向けでは、毛髪中心部の「メデュラ」にアプローチし、補修効果を発揮する両親媒性のエステル油剤「Neosolue- Aqulio(ネオソリューアクリオ)」を紹介する。元々スキンケア向け浸透促進剤として支持されてきたが、新たに「メデュラ」の空洞改善データを取得したという。

 ニーズが高まるシリコーン代替に対応する原料として、「FineNeo-EHSU(ファインネオイーエイチエスユー)」と全植物性の液状エステル油剤「LUSPLAN-PI-DA(ラスプランピーアイディーエー)」の組み合わせ提案を推進する。後者は艶・光沢性、抱水性に優れ、自然なツヤを付与する。処方に合わせて配合比率を調整しシリコーンに近い感触を再現できるという。

 医薬部外品の美白主剤として揃える「VCエチル」「アルブチン」「トラネキサム酸」も根強く支持を受ける。原料供給のみならず、薬事申請等までサポートできる強みを生かした提案を進める。

 販促では、一般消費者向けに化粧品原料を紹介するInstagramアカウントを8月に刷新。化粧品原料への知見が浅い人向けに原料の特徴や肌効果等を伝える投稿で、美容インフルエンサーから一般消費者層へ広くアプローチを図る。

 「投稿には社内稟議を有するため時間はかかるが、情報の信頼性につながりフォロワーも増えつつある。今後は動画コンテンツの活用も視野に入れ、一般消費者へのニーズ喚起からも原料の提案を進めていく」(香粧品事業本部香粧品営業第1部 大阪営業課長兼事業戦略室 早坂友幸氏)
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