三洋化成、フケ・かゆみの低減に効果的なヘアケア原料が販売好調

週刊粧業 2021年12月6日号 9ページ

三洋化成、フケ・かゆみの低減に効果的なヘアケア原料が販売好調
 三洋化成(本社=京都)は、フケ・かゆみの低減に効果的なヘアケア原料「ピウセリアAMC」や、水溶性レオロジーコントロール剤「サランジュール」等が好調に推移する。

 高機能な両性界面活性剤「ピウセリアAMC」の開発にあたり、肌や頭皮への刺激が少ないアミノ酸系シャンプーの課題となる、洗い残しによる頭皮トラブルに着目。同原料とアミノ酸系アニオン界面活性剤の併用により、汚れを効果的に抜去して界面活性剤の残存を減らし、フケやかゆみを低減するという。

 上市後はアミノ酸系ヘアケアの課題を解決できると注目を集め、頭皮と菌の関係に着目したシャンプーへの採用が3カ月で決定。現在も毎月サンプル依頼が入っており、国内や中国、台湾等からの受注も積み重ねている。

 「スキンケアへの効果も期待され、有用性データも取得段階にある。来春頃にはスキンケア向け原料として提案できる体制を整える」(Beauty&PersonalCare(BPC)統括部統括部長 木村弘子氏)

 また、植物由来原料を一部使用した水溶性レオロジーコントロール剤「サランジュール」は、スキンケア向け処方へ配合するとべたつかずにさらっとした感触を付与できる。アジア圏を中心に売上を伸ばし、売上金額が前年比2倍へ伸長した。

 生分解性が高く泡立ちに優れた洗浄剤用アニオン界面活性剤「ビューライトSHAA」も中国で好調だ。今後は天然由来成分の割合を高めた界面活性剤等を拡充するなど、SDGsに貢献できる原料提案にも注力する。

 一方、開発では「化粧品の末端ユーザー視点」の体制を構築。デジタルマーケティングツールの活用に加え、社外の企画開発知見等も取り入れ、顧客の顕在・潜在ニーズを捉えた原料開発を図る。

 「末端ユーザー視点の研究開発を重視しメンバー教育を進めた結果、どんな素材が求められているのか考えられるスキルが身についてきた。今後は研究開発をさらに加速し、ニーズに合致する原料を迅速に提案できる体制を整える」(木村氏)
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