ビタミンC60バイオリサーチ、来年度めどに新原料「AOH」を製品化

週刊粧業 2021年12月6日号 8ページ

ビタミンC60バイオリサーチ、来年度めどに新原料「AOH」を製品化
 事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献するとともに、自らの持続的な成長の実現を目指すビタミンC60バイオリサーチ(林源太郎社長)では、今年2月に浸透型リポソーム化用原料「モイストフラーレン」をリニューアルし、同社が展開するフラーレン6原料全てが植物由来フラーレンへと切り替わった。

 今上期(4~9月)は、植物由来フラーレンをきっかけに従来まで接点のなかった自然派・オーガニックブランドの新規獲得が好調だったほか、SDGsのトレンドに対応する原料として国内外からの引き合いが高まったことから、「コロナ前の水準まで受注実績が回復しつつある」(林源太郎社長)という。

 輸入原料では、AE Chemie社(アメリカ)の100%天然由来オイル「Bikira Oil」と、同オイルを出発原料としてAE Chemie社の独自技術によって100%天然由来を実現した派生品(界面活性剤=AECOSOFT/乳化剤=EmulsiPure/洗浄成分=AECOSOLV)が着実に引き合いが増えている。

 「このオイルは抽出溶媒を一切使用せず、コールドプレスで抽出した天然オイルで、コーヒーやマルーラ、バオバブなどを由来とし、希少性の高い美容オイルとして注目を集めている」(林社長)

 同社では今下期も引き続き、植物由来フラーレンを軸とした新規獲得の推進と、中国をはじめ韓国やタイ、台湾などのアジアと欧米向け輸出事業の拡大に注力していく。また、フラーレンに次ぐ新たな化粧品原料として、表皮細胞の活性化や角層水分量の増加などの有効性が確認された、フェアリー化合物と呼ばれる2-aza-8-oxohypoxanthine(AOH)の製品化を進めており、来年度中の販売開始を予定している。

 「大学や外部企業との共同開発に加え、親会社で発酵技術に強みを持つ三菱商事ライフサイエンスと現在、発酵を切り口として様々な新規原料開発を進めており、来年度以降は世界初の新規原料を市場に順次展開し、フラーレンに次ぐ第2、第3の柱を構築していきたい」(林社長)
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