東陽化成、粉末を扱えるOEMとして強みづくりに注力

週刊粧業 2022年1月1日号 80ページ

東陽化成、粉末を扱えるOEMとして強みづくりに注力
 東陽化成は多品種多剤形に対応できる工場を持ち、小ロットへの対応を武器に、コロナ禍も堅調に推移している。

 坂東義晃代表取締役に話を伺った。

 ――2021年の振り返りをお願いします。

 坂東 既存のお客様については、コロナ前と比べて接触の機会は減少したものの、メールやオンラインミーティングなどを活用しながら進めることができた。

 21年は、展示会には2回出展しており、来場者・出展社とも例年よりは少ない状況だったものの、お客様とお会いできる機会を設けていただいたことは大きい。

 新規のお客様については、コロナ禍によりHP経由が増加した。この1年、新たに取引を開始したお客様の半分以上がHP経由だった。

 当社では、コロナ禍に突入する数年前にHPのリニューアルを行っている。スマートフォンでも見やすいよう全面的に刷新しており、そうした取り組みもHP経由の問い合わせ増加に貢献したのではないか。

 また、新規のお客様については、異業種からの参入も多いことから、HPについても、専門用語を散りばめるより、かみ砕いた形でわかりやすさを重視した内容としている。これまで化粧品業界に携わっていなかったお客様も入ってきやすいページになっていると思う。

 問い合わせの内容についても、以前は情報収集の側面が大きかったのが、より具体的な話が増えたように感じる。

 コロナ禍においては、店舗運営を行う企業が、通販事業を展開するために、新たに化粧品を導入したいというケースも多くみられた。

 ――現在の取り組みや今後の展望についてお聞かせください。

 坂東 東陽化成の強みをより明確に打ち出していくため、新たにプロジェクトを立ち上げた。

 粉末を扱えるOEMメーカーとして、その機能を活かした強みづくりに注力している。粉末の技術を活用しながら、スキンケアにメークの要素を付与したり、その逆であったり、サステナブルな提案にもつなげることができるだろう。

 すぐに動き出せるアイテムについては、できるだけ早くお客様に提案できるよう先駆けて取り組みを進めている。なお、中長期的に取り組んでいく、時間がかかりそうな研究材料については、カテゴリーを分けつつ、お客様にとって付加価値の高いモノづくりとして進めていく方針だ。

 また、当社としては、長くご愛顧いただける製品を送り出していきたいという思いがある。継続的にお話をいただき、いろんな方に使っていただけるモノづくりが本質的に喜ばしいところだ。コロナ禍の行方にかかわらず、使い続けていただける製品づくりに取り組んでいきたい。
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