アリエミロットグループ、「ヴィーガン」処方への注目高まる

週刊粧業 2022年1月1日号 79ページ

アリエミロットグループ、「ヴィーガン」処方への注目高まる
 アリエミロットグループは、コロナ禍の衛生意識の高まりにより洗浄剤系製品や、リモートワークの増加で部分ケア・ヘアケアの売上が伸長している。またヴィーガン処方への引き合いも高まり、環境配慮をはじめとするSDGs(持続可能な開発目標)に貢献できる処方・製品を積極的に提案していく。

 重点施策や今後の展望について石橋奈央子社長に話を伺った。

 ――2021年を振り返っていただけますか。

 石橋 コロナ禍で消費者ニーズが大きく変化する中、ハンドソープなど洗浄系製品に加え、リモートワークの増加によりシミやシワといった部分ケアの美容液が伸長した。また美容室への来店間隔を空ける方も多く、自宅で髪の毛をケアするスペシャルケア製品への需要も高まった。

 メークアップについては低調な中でも「マスクに付かない」機能を持つ口紅やファンデーション製品を中心に19年と比べて少しずつ増えているため、今後の増加を期待している。

 ――昨春発表されたヴィーガン処方はいかがですか。

 石橋 21年5月のサイトジャパンで「ヴィーガン」認証を取得した処方を紹介し、引き合いが増えている。認証の有無にかかわらず「ヴィーガン」というワードへの注目が集まっている。

 環境負荷低減などSDGs領域で当社が以前から提案している「エコサート」「コスモス」認証以上に広く認知されている点や、感触や香りなど官能面も評価いただいている。

 また昨年の後半ごろからは、コロナ禍で高まるストレスに対応できる柑橘系の天然エッセンシャルオイル「STAYHOME/REFRESH」にも注目が集まった。

 同オイルにはストレス軽減効果が確認されており心身の癒し効果が期待できるため、今後ニーズはますます高まると考えている。

 ――22年の重点施策を伺います。

 石橋 先のヴィーガン処方をはじめ、SDGsに貢献できる製品の開発に注力していく。一例として処方に使用する原料数を減らしてエネルギーや廃棄物の削減を図るほか、提案で使用後に廃棄する容器量の圧縮や、物流や倉庫管理の効率化も叶えられる。

 さらにミロット工場ではこのほど、エシカルなビジネスを推進するサプライヤー団体「Sedex(セデックス)」に加盟した。アリエ工場では元々加盟しているため、Sedexの活用により、社会・環境面でのさらなる配慮活動を進めていく。

 当社では今後も私たちにできるサスティナブルな取り組み一つひとつ積み重ねながら、時に他企業との連携も推進し、SDGsに積極的に貢献していきたい。
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