東洋ビューティ、SDGs宣言を行い本格運用へ

週刊粧業 2022年1月1日号 77ページ

カンタンに言うと

  • 佐賀工場起点に企業ブランディングも
東洋ビューティ、SDGs宣言を行い本格運用へ
 化粧品・医薬部外品ODM/OEMの国内大手である東洋ビューティは、中期5カ年経営計画2期目の81期、決算月を4月から12月に変更し、2021年5月から8カ月の変則的な決算となる。

 岩瀬史明社長に迎えた82期の抱負を聞いた。

 ――中期5カ年経営計画の進捗状況としまして、81期を振り返っていただけますか。

 岩瀬 81期は、業務用やトイレタリー系の製品を中心にOEM部門が苦戦したが、スキンケアやヘアケアを中心としたODM部門が堅調に推移しており、前年同期と比べほぼ横ばいで着地する見通しだ。

 中期計画では、佐賀工場を核に「グローバル戦略」「各工場の対応力向上」「SDGsへの取り組み」の3つを重点項目に掲げて取り組む中、21年10月にメキシコ・カンクンで開催された化粧品の国際学術大会「IFSCC Conference 」では、当社のポスター発表が「TOP10 POSTERS」に選出された。

 IFSCCへの初参加から17年目にしてトップ10入りは初めてのことで、当社にとって大きな成果である。

 引き続き、自社独自の研究に加え、共同研究や産学連携を推進しながら、研究員が活躍できる仕組みづくりを進めていく。

 ――コロナ禍が長期化しており、化粧品業界は厳しい状況が続くと予想されていますが、82期の抱負をお願いします。

 岩瀬 82期の期初にはSDGs宣言を行い、目標達成に向けて本格的に取り組んでいく。

 新創業期に位置づけた80期には経営理念など会社の根幹部分を刷新し、SDGs推進も含めて勉強会を重ねて社内浸透を図ってきた。既にサステナブルな資材への切り替えや、熱・水の使用量を減らす省エネ処方開発などの取り組みを進めている。

 これまでにEcoVadis社(仏)のサステナビリティ調査にて「シルバー」評価を受けているが、「ゴールド」評価を目指していく。

 佐賀工場は、「魅せる工場」をコンセプトにミュージアムなども設けている。コロナ感染状況を見ながら、工場見学の受け入れを再開し、化粧品を楽しく学べる工場として多くの方に来場いただき、地域に根ざす企業を目指していく。

 併行して、グローバル戦略も推進していく。年度内に中国法人を設立し、既存の取引先に対してアジリティとレスポンシビリティの向上を図るとともに、中国市場で新たな顧客開拓も進めていく。
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