ナユタ、海外展開に向けた取り組みを推進

週刊粧業 2022年1月1日号 77ページ

カンタンに言うと

  • 今後も丁寧なものづくりを実践
ナユタ、海外展開に向けた取り組みを推進
 ナユタは小ロット対応や小回りの利くサービスを強みとし、オールインワンゲルを中心としてスキンケア・ヘアケア・ボディケア化粧品の製造を行っている。

 山﨑尋士代表取締役社長に話を伺った。

 ――2021年を振り返っていただくといかがでしょうか。

 山﨑 コロナ禍による影響は大きかったものの、21年9~10月にかけては明るい材料も増えてきた。

 メンズ向け化粧品やCBD配合の化粧品のほか、当社ではジェル状の商材を得意としていることから、フェムケア関連の問い合わせが増加傾向にある。

 ――今後についてお聞かせください。

 山﨑 工場の一部リニューアルを進めていく方針だ。壁紙なども明るい色に張り替えようと考えている。職場環境という意味でも、明るい雰囲気は大切だ。可愛い工場にリニューアルすることで、遠回りながらも人材確保の面にも良い影響をもたらすのではないか。

 最近は病院=白という概念も過去のもので、カラフルな内装もみられる。工場の内装は白を基調としているところが多いが、明るい内装にリニューアルすることで、海外に向けた情報発信にもつなげていけたらと考えている。22年の夏ころまでには、一部リニューアルを完了したい。

 将来的には、工場の全面リニューアルも実施したい。現在の場所なのか、新しい場所に引っ越すのかは未定だが、引き続き検討を進めていく。

 また、新たな技術の導入も進めていく方針だ。製造設備のほか、それを扱う人の知識や技術も重要となる。

 当社にとって、さらにはお客様にとって何がベストかを吟味していく。既存品のバージョンアップや、新製品への新たな製剤技術が実現できれば、お客様にも喜んでいただけるだろう。お客様がアピールしやすい技術の導入を実現できたらと考えている。

 ――海外展開に関してはいかがでしょうか。

 山﨑 東南アジアをはじめ、海外展開には今後も力を入れていく方針だ。22年には、海外向けのPR動画の制作にも取り組みたい。海外がイメージする「ジャパン」を反映したようなユニークな動画で、まずは興味を持っていただけたらと考えている。

 派手な情報発信を行う必要はないが、やはり絵的な見え方が重要になる。海外はマーケットが大きいため、当社でその規模の受注を捌ききれるのかという課題もあるが、新しい取り組みを通じて他社との差別化を図っていく必要がある。

 個性の時代といわれて久しい。この規模だからこそ、何事もスピード感を持って進めることができる。今後も、小さな工場の丁寧なものづくりを実践していく。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ナユタ、海外展開に向けた取り組みを推進

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop