コーセーは1月24日、コンセプトストア「Maison KOSÉ 銀座」にプロフィギュアスケーターの安藤美姫を招き、メークアップイベントを開催した。
同社は、美の創造企業として、「美」「芸術性」「ファッション性」等の要素を含む各種スポーツ競技においてスポーツ振興支援を通した健康啓発活動を積極的に行っている。2006年の日本スケート連盟とのオフィシャルスポンサー契約を皮切りに、耐久性に優れた商品の開発や、競技の世界観を高めるメークの開発・指導を通し、選手が安心して競技に集中できるようサポートしてきた。
イベントには、コーセーブルーの衣装をまとった安藤さんとコーセーメイクアップアーティストの石井勲氏が登場し、コーセーとフィギュアスケートの関わりについて対談を行った。
フィギュアスケートとメークの関係性について石井氏は「フィギュアのメークは世界観を高めるための表現力の1つであり、衣装に対しての色使いとか、演じるイメージ、使用曲など、全体のバランスをみて、メークの強弱や色のバランスを考えることがポイントになる」と語り、安藤選手がその部分に関して最もこだわりのある選手だったと振り返った。安藤選手は「おしゃれを楽しむだけがメークではない。アスリートにとってはおしゃれを楽しみつつ、モチベーションを上げるきっかけにもなる」とスポーツにおけるメークの重要性について言及した。
安藤さんは今でもファンの記憶に残っている伝説のクレオパトラメークについて、「当時、クレオパトラの演目に対して衣装が5着あったので、メークも5種類用意した。衣装の雰囲気に合わせてメークを変えていたが、五輪ではエメラルドグリーンの衣装にはグリーンだけではイメージに合わないと思ったので、ゴールドとイエローとグリーンの3色でグラデーションをつくった。また、人の記憶に残るためにはインパクトが必要ということで、フリーを迎える前に髪を切ることを決めた」とメーク・外観へのこだわりの強さを象徴するエピソードを語った。
また、アイスショーのメークで特に意識しているポイントについては、「スポットライトを浴びると、光でメークが飛んでしまうため、濃いメークを意識している。最上段のお客様にまで表情と世界観が届けるためにも濃いメークにこだわっている」と語り、現役選手に向けては「様々な色やアイシャドーの入れ方を勉強してそれを活かして人と違う印象をつくって、世界観を壊さずに、より自分らしさをメークで表現していってほしい」とエールとアドバイスを送った。
コーセーのアイテムでは、廃盤となったファシオのアイライナーがお気に入りといい、廃版になる前に大量購入したエピソードを披露した。現行品では、アディクションのマット系のチークやアイシャドーを支持しているという。
続いて、インスタライブが行われ、最新トレンドを取り入れた現代版クレオパトラメークを「アディクション」や「ヴィセ」などのアイテムを使って再現した。