花王、くせ・うねり毛を整えやすくする技術を開発

粧業日報 2022年2月8日号 3ページ

花王、くせ・うねり毛を整えやすくする技術を開発
 花王は、誰もが健康的で美しい髪を手に入れるための本質研究に取り組み、このほど、くせ・うねり毛を整えやすくする技術を開発した。

 くせ・うねり毛がある人の多くが、「スタイリングが上手くできない」「同じスタイリングをしているつもりでも日によって仕上がりが変わってしまう」ということに悩んでいる。その理由として、くせ・うねり毛の形状が髪の毛1本1本で異なっているので、スタイリングによる少しの違いが仕上がりに影響してしまうことが考えられる。

 そこで研究では、元々の髪をスタイリングしやすい性質に変えることで、くせ・うねり毛でも「思い通りにすっと伸ばしやすい 素直な髪」に整えることを検討し、乾いた状態で引っ張ったときに形が付けやすい髪とそうでない髪が存在することに着目。形が付けやすい髪では「応力緩和(物体に変形が加わったときの、元の形への戻りにくさ)が高い」という特徴があることを解明した。そしてこの応力緩和を高めることで、伸ばしにくい髪を伸ばしやすい状態にできると考えた。

 同社はこれまでに、髪の毛の内部に作用し、ヘアアイロンなどで熱を加えた時の髪の応力緩和を高めて、スタイリングがしやすくなる技術(成分:イソステアリルグリセリル)を開発している。

 今回は新たに、リンゴ酸が毛髪の内部に浸透すると、熱を加えなくても髪の応力緩和が高まることを発見。リンゴ酸を含む製剤でくせ・うねり毛を処理すると、強くブローをしなくとも、すっと伸ばしやすい素直な髪に変えることができた。リンゴ酸は毛髪の内部に作用して形を付けやすくするため、束になって固まったり、べたついたりすることもないという。

 今後はこの技術を活かして、より思い通りに仕上げられる素直な髪を実感できる製品を開発していく。
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