トキワ、新体制で社内変革を推進

週刊粧業 2022年2月28日号 13ページ

トキワ、新体制で社内変革を推進
 カラーコスメOEMの国内大手であるトキワは2021年12月、新社長・CEOに金井博之氏が就任し、新体制でコロナ禍を乗り切る。

 既に明確な成長ビジョンを掲げており、今回は国内の成長戦略について紹介する。

 ――19年のカーライル社との業務資本提携後、新しい取り組みをどんどん推進されています。

 金井 当社はこれまでプレステージやマステージのブランドを中心に手掛けてOEM事業を成長させてきたが、コロナ禍の状況にあってEC・D2Cブランドが大きく成長し、大手企業の中にはD2C・ECブランドを展開するなど新たな取り組みも見られ始めている。

 20年4月に執行役員専務としてトキワに入った際、そうした市場ニーズの変化に対し、OEMとして少ロット・ショートリードタイムで作れる体制を早期に整えていく必要性を感じた。

 20年にスタートアップ企業の業界参入を支援するアクセラレータープログラム「TOKIWA Lab.」を立ち上げ、21年には小ロットでのスピード開発を実現する「TOKIWAKOBO」(トキワ工房)を立ち上げた。

 ――コロナ禍が明けても国内は市場競争がさらに激しくなることが予想されます。

 金井 国内カラーコスメ市場のさらなるシェア拡大に向けて、岐阜県内の複数の既存工場では今後5年かけてオートメーション化を推進しながら人時生産性・坪生産性を高めていく。

 自動化による生産合理化を推進する製造部門に対し、研究開発・技術開発部門は、メカニカルペンシルを開発した時のようなイノベーションを目指し、国内・海外問わず優秀な開発人材を確保していく。

 これら新しい取り組みは、従来の企業文化を大きく変えていかねば、進まないとも思っている。変革には時間がかかるかもしれないが、前例にとらわれない、新しいトキワを示していきたい。
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