フェイスラボ、マーケティングを軸に「提供価値の最大化」を目指す

週刊粧業 2022年2月28日号 9ページ

フェイスラボ、マーケティングを軸に「提供価値の最大化」を目指す
 フェイスラボは、マーケティングを中核に据え、提供価値を最大化することで、持続的な成長・発展を目指す。朝比奈謙太社長に話を伺った。

 ――前期を振り返ってポジティブな成果は。

 朝比奈 2021年2月より全社的にPDCAを高速で回す取り組みを推進しているが、それが定着してきている。週1回の進捗会議、月1回の全体会議を通して、部門を跨いだ形で課題の共有が進み、自発的な行動、創意工夫が随所にみられるようになり、スピード感が出てきた。

 それがお得意先への迅速な対応につながり、業績にもいい形で反映されている。

 ――生産性・品質向上に向けた取り組みはいかがですか。

 朝比奈 工場のDX化に向けては、製造実行システム「SWiFT」を先行して化粧品に導入してきたが、サプリメントへと展開を拡げた。これにより、突然の指示変更に対応できるほか、作業の効率化、人的ミスの削減につながっている。

 将来的な受注拡大を見据え、今年9月をめどに工場の増設を計画している。数年後の工場新設も視野に入れている。

 ――強化施策について教えてください。

 朝比奈 「商品開発力」「海外展開」の強化が課題であり、その実現に向けては「マーケティング力」をさらに高めていかねばならない。「マーケティング」を中核に据え、提供価値を高めていく。

 今後は特に新しい剤型・テクスチャーの開発、独自素材の開発、エビデンスの充実を図っていく。

 独自素材では、新規に開発した国産ミネラル溶岩末「テラロシュ」配合処方の提案を始めた。コロナ禍においてはマスク着用による肌トラブルが深刻化しており、泡立てないウォッシュオフ処方としてアピールする。

 また、水代替原料として「コメヌカ水」を打ち出していく。SDGsのトレンドにも合致し、イメージもよいことから拡販に努める。

 ――将来ビジョンをお聞かせください。

 朝比奈 コロナ後は生活者の意識や行動が大きく変化する。必要とされるものが目まぐるしく変わっていく中で、マーケティング力が重要となり、データを収集・分析し、様々な課題に対して判断・意思決定を行う組織に変革していくことの重要性がますます高まる。

 お得意先に対して「提供価値を最大化すること」が我々の使命であり、データベースをもとにロジカルに対応していくマーケティングファーストな組織を構築する。

 「臨機応変」という自社の強みをブラッシュアップし、変革スピードを早めることで、半歩先の提案を実現していきたい。
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