ポーラ、「幸福感の表れた顔」を評価する新規技術を開発

訪販ジャーナル 2022年3月28日号 5ページ

カンタンに言うと

  • 頬と口周りの見た目の肌状態の3要素が大きく寄与
ポーラ、「幸福感の表れた顔」を評価する新規技術を開発
 ポーラは、顔画像データから得られる空間周波数の強度と幸福感の表れた顔の評価値との相関解析に基づいて、顔画像データから「幸福感の表れた顔」の度合いを高精度に評価する新規技術を開発し、年齢に関係なく、幸福そうに見える顔の3要素は、「頬がリフトアップして見える」「頬の肌がなめらかに見える」「口角が上がって見える」こと、すなわち頬と口周りの見た目の肌状態であることを明らかにした。研究成果は、化粧品、健康食品等の幸福感評価や幸せの研究に活用される。

 同社は2021年4月より、ポーラ幸せ研究所を創設し、従業員やビジネスパートナーとその家族、顧客、ステークホルダー、地域・社会における美しく幸せな生き方、ウェルビーイング実現に向けた仕組みづくりと社内外への啓発のため、様々な研究を続けている。

 そうした中、幸せの研究において、幸福感はどのような時に感じるのか、どのようなことで幸福感が増すのかを把握するために、「幸福感の変化」を客観的に評価することは重要であることから、笑顔などの表情をしなくても、真顔で「幸福感の表れた顔」を評価できる方法について研究を進めた。

 ​研究では、18~82歳の女性272名の顔画像(正面、真顔)を用意し、画像の人物とは面識のない女性20名に「幸福そう」に見える度合いを7段階で印象評価してもらった。

 次に、同じ顔画像の特徴を空間周波数解析で数値化し、その数値を用いて、「幸福そう」に見える度合いを顔画像データから客観的に評価する関係式を導くことに成功した。

 また、「幸福感の表れた顔」の度合いと関連する要素には、「頬がリフトアップして見える」「頬の肌がなめらかに見える」「口角が上がって見える」といった3つの要素が大きく寄与していることがわかった。

 今回の研究結果より、笑顔などの表情でないときでも、幸福感が表れた印象になることが示唆された。

 今回突き止めた要素は、スキンケアをはじめとして日々の手入れや生活習慣での工夫で高めることができるという。

 また、同じ研究から「幸福感の表れた顔」の度合いは年齢とは関係ないことも判明した。

 つまり、若いから幸福そうに見える、年老いたから幸福そうに見えないということはなく、全ての人が幸福感が表れて見える可能性があることがわかった。今後は、様々な体験によって顔に表れる幸せ度合いの評価方法として広く活用を進めていく。
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