ポーラ・オルビスHD、ANAとの共同開発品がJAXAアイデア募集に選定

訪販ジャーナル 2022年4月4日号 4ページ

ポーラ・オルビスHD、ANAとの共同開発品がJAXAアイデア募集に選定
 ポーラ・オルビスホールディングスとANAホールディングスは、共同開発中のスキンケア化粧品が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「第2回宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」に選定された。今後両社は、国際宇宙ステーション(ISS)搭載を目指し、製品開発を進めていく。

 2020年から両社が共同で行っている、宇宙で使える化粧品の開発を行う「CosmoSkinプロジェクト」では、極度な乾燥や重力が小さいなど、宇宙船内の特殊な環境での使用を想定したスキンケア製品の開発を進め、肌を美しく保つ機能とともに、スキンケア行為を通して心も健やかに保つ体験価値を追究している。

 具体的には、2023年以降の国際宇宙ステーション(ISS)への搭載を目指し、開発品の改良や製品テスト等を進めている。宇宙という極限状態を想定しながら製品開発を進めることで、地上も含めた新しい豊かな生活につなげることを想定している。

 たとえば、極度に乾燥し水が貴重な船内環境や重力の小さい環境に対応するためには、これまでにない機能性や使用方法が求められる。一方、活動できる空間が限られた船内での微小重力生活では、全身に様々な変化が起こるとともに、メンタルウェルネスの維持などが課題となる。

 これらを解決するための技術は、地上での課題解決に貢献するだけでなく、資源が極端に限られる・ゴミを最小限に減らさなければならないといった制約に合わせて進化させることができれば、地上における資源の有効活用・再利用などのサステナビリティ向上に活用することも期待できるという。
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