花王、テレワークに関する実態定量調査

粧業日報 2022年4月12日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 満足度は約6割、仕事の合間の家事は気分転換に
花王、テレワークに関する実態定量調査
 花王は、首都圏在住25~64歳の在宅勤務者と出勤者(既婚男性各240人、既婚女性各320人)を対象に、在宅勤務者の暮らしに関するインターネット調査(2021年7月)を実施した。

 テレワークについては、男女ともに約6割が「かなり満足」「やや満足」と回答した。年代別でみると20代が最も高く、男性67%、女性71%、次いで30代の男性62%、女性68%と、若い人ほど満足度が高い結果となった。男女で比較すると、60~64歳以外の全ての年代で女性の満足度の方が高くなっている。

 テレワークの最大のメリットは、男女ともに通勤時間の削減(男性73%、女性79%)だった。通勤に使っていた時間を自分のペースで家事や仕事に使ったり、家族との時間を増やしたり、自由に有効活用している。特に女性は、身だしなみにかける時間やコスト、人間関係のわずらわしさが減ることをメリットと受け止める傾向がみられた。

 一方、最も回答の多かったデメリットは、家の中に仕事を持ち込むことでのオンオフの切り替えの難しさ(男性47%、女性46%)だった。次いで、通勤などの移動がなくなったことによる運動不足や、通信費の負担、ワークスペースなど家の環境が整備されていないことなどもデメリットに挙げられていた。

 フルタイム勤務の出勤者とテレワーカーで平日の家事をする時間帯を比較すると、通勤や日中の仕事の時間帯(8時~18時台)の中で、テレワーカーは洗濯物を干したり、掃除や買い物をしたりなど、家にいられるメリットを活かして、家事をすることが増えていた。また、仕事の合間に家事ができることで気持ちの余裕が生まれたり、家事が気分転換になっていたり、時間の使い方の変化により上手にリフレッシュすることで仕事の効率も上げている傾向がみられた。

 同社では今回の調査結果を受け、「オンオフの切り替えの難しさを感じながらも、時間の自由度が増すことで、仕事と家事をフレキシブルに行うようになっている。家事で気分転換したり、家族でシェアしやすくなったりすることで、家事に追われるのではなく気持ちに余裕が生まれる様子が伺えた。一方で、在宅が増えたことにより積極的に運動しようという意識も生まれている。テレワークの広まりは、在宅・出勤といったワークスタイルが、暮らしや仕事に与えるメリット・デメリットを意識する機会となったようだ。働き方によって暮らし方も変える柔軟さが暮らしの満足度をあげる重要なポイントになる」と総括している。
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