ライオン 掬川正純社長、定説を疑い進化の芽を探し出そう

週刊粧業 2022年4月11日号 17ページ

ライオン 掬川正純社長、定説を疑い進化の芽を探し出そう
【2022年入社式訓示】

 ライオングループメンバーとして新たな一歩を踏み出す皆さんに私から2つのことをお伝えしたいと思います。

 1つ目は私たちライオンが社会において担っている重要な役割についてです。

 ライオンは、創業以来一貫して生活者の日常生活に欠かせない製品を提供してきました。洗剤や歯ブラシなどが良い例ですが、実は私たちが提供してきたのは単なる製品ではなく、それを使った生活習慣そのものです。洗剤なら洗濯の習慣、歯ブラシなら日々の歯磨きという具合です。私たちはこうした生活習慣を製品を通じて人々の間に根付かせることで、人々の健康や明るい暮らしに貢献してきました。生活習慣づくりを通じて人々の健康と明るい暮らしに貢献することこそがライオンの使命です。私たちは、この認識のもとにライオンの固有の存在意義、今はこれをパーパスと呼んでいますが、それを「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する」と定めました。

 また、今、社会が直面する最大の課題である地球環境の悪化に歯止めをかけることにも習慣づくりは重要です。二酸化炭素の排出も、プラスチックの廃棄も、その多くは家庭で起きています。習慣を環境に優しいものに変えていくこと、これは私たちのような習慣づくりを本業とする企業こそが取り組むべきテーマです。

 今社会は、コロナ、環境悪化、激変する国際情勢等様々な脅威にさらされ、人々はかつてないほど不安な日々を送っています。習慣づくりを通じて社会不安解消に貢献する、皆さんも是非一緒にこの大きなテーマに取り組みましょう。

 2つ目は、私からのメッセージです。

 今回の新型コロナウイルス感染症に大きな救いとなったのは、かつてないほどのスピードで開発されたワクチンです。m-RNAワクチンのアイデアは古くからあったのですが実現不可能という定説だったそうです。一人の研究者がその定説を疑い、果敢に挑戦したことで世界は救われたのです。

 私たちの習慣づくりも今までと同じ事だけやっていれば良いわけではありません。常に習慣そのものや、その提案方法を進化させなければいけません。皆さんのフレッシュな目で、定説を疑い、新たな進化の芽を探し出していくこと、私たちは皆さんに大きな期待をしています。

 皆さんは今、大変ワクワクされていることでしょう。私たちも新しいメンバーを迎えてワクワクしています。一緒に仕事をし、皆さんのフレッシュな意見を聞くことができることを大変楽しみにしています。
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