花王と日清食品、仮想人体生成モデルの活用に向け協業に合意

粧業日報 2022年4月28日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 「完全栄養食」の喫食者へのパーソナライズサービスの開発めざす
花王と日清食品、仮想人体生成モデルの活用に向け協業に合意
 花王と日清食品は、日清食品が研究を進めている最新のテクノロジーに基づいた「完全栄養食」の進化に向け、花王が提供する「仮想人体生成モデル」を活用した新たな取り組みを開始することで合意した。

 花王は、同社が有する身体などに関する数多くの研究資産を活かし、ある人のある時点での健康や生活などに関する様々な項目を推定できる統計モデル「仮想人体生成モデル」の実用化に取り組んでいる。

 一方、日清食品は、「見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす食」をコンセプトとして、さまざまな栄養学的見地を参考に、インスタントラーメンなどで培った技術を応用し、独自かつ最先端の食品加工技術を駆使した未来の「完全栄養食」の研究を進めており、これを普及させることで、「好きなものを、好きなときに、好きなだけ楽しめる世界」の実現を目指している。

 日清食品では、この「仮想人体生成モデル」の中でも、身長、体重のような測定時に身体的な負担が伴わない項目やアンケート項目など、簡便に入力することができるデータから、血糖値のような測定時に身体的な負担が伴う項目を短時間で推定できる点に着目した。このモデルを活用することで、「完全栄養食」が健康状態に与える影響を喫食者自身でも具体的に把握することが可能になると考え、花王とともにその検証を進めていく。

 将来的には、食の好みやライフスタイルなどに関するアンケート項目や、毎日の快適な生活のために必要でありながら、これまで食との具体的な相関が見えにくかった項目(肌状態、体臭)などから、その人の健康状態を推定し、「完全栄養食」のパーソナライズ化に応用していく。
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