シバハシケミファ、海外のエシカル原料の提案を強化

粧業日報 2022年6月9日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 機能性と環境へのやさしさを両立できる原料を紹介
シバハシケミファ、海外のエシカル原料の提案を強化
 化粧品原料の総合商社であるシバハシケミファは、SDGsへの取り組みで先行する欧州を中心に海外の原料トレンド調査を進め、日本総代理として販売する機能性原料のラインナップを拡充する。

 コロナ禍では、「おうち美容」の需要が高まっており、毛髪成分であるケラチン由来のアニオン性界面活性剤「プロモイスEKCP」をはじめ、高機能化や高付加価値化を実現する原料が好調に推移している。

 また、環境問題が深刻化する中、「エシカルやSDGsに対応した原料への問い合わせが増えている」(同社)ことから、機能性と環境へのやさしさを両立できる原料を紹介している。

 乳化剤メーカーのALCHEMY Ingredients社(本社=イギリス)からは、エシカルな製造プロセスを持つ植物由来の油性ゲル化剤の提案を強化する。

 キラヤ木由来サポニンを使用した「Sapogel Q」と高内油相O/Wエマルションを調製する「HIPEGel Oleo C」の2種類は、非加熱・コールドプロセスの省エネルギーで調製が可能で、クレンジングバームやマッサージジェル、ヘアオイルなど幅広い用途に使用できる。どちらもCOSMOS認証を取得している。

 「Sapogel Q」は、キラヤ木由来のサポニンからなる植物由来オイル増粘ゲル化剤。キラヤ木は、チリの管理されたプランテーションで生育、剪定され、サポニンを抽出した後のキラヤ木は燃料として再利用するシステムを構築している。

 ほとんどのバームはワックスを使用して作られているが、「Sapogel Q」は、油とグリセリン/水の層状構造で構成されるワックス状の外観と肌触りを持ち、ワックスフリーバームを調製する。ラノリンやワセリンのような濃厚でリッチな質感を持ち、透明オイルジェルから固形バームまで広範囲のオイルをゲル化し、半透明で安定なバームを調製する。

 海外渡航が難しい状況にあるが、新たな海外原料の取り扱いも既に検討を進めており、「引き続き欧州を中心に海外原料のリサーチを進めて日本の市場ニーズに合った原料ラインナップを充実させていく」と話している。
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