ライオン、オーラルケアに関する生活者調査を実施

粧業日報 2022年6月10日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 9割以上の歯科専門家が「特定の場所がみがけていない人が多い」と回答
ライオン、オーラルケアに関する生活者調査を実施
 ライオンは、毎日の歯みがきを含めたオーラルケアについて、歯科専門家からみた生活者のオーラルケアと、実際に生活者が行っているオーラルケアについて、それぞれ調査を実施した。

 オーラルケアに関する歯科専門家調査は、歯科医師131名、歯科衛生士35名、計166名を対象に2021年10月13日~21日にかけて、オーラルケアに関する生活者調査は、全国の20~60代男女1000名(各500名)を対象に2021年12月6日~8日にかけて、Webアンケート形式にて行われた。

 歯科専門家からみて、「生活者の歯みがき(ブラッシング)についてどう思うか」質問したところ、「みがき癖によって特定の場所がみがけていない人が多い」と回答した人は91.6%(5段階評価で「そう思う」「まあそう思う」と回答した人の割合の合計)、「回数はそれなりにしているが歯垢が落とせていない人が多い」と回答した人が82.5%(同)と、多くの生活者がきちんとみがけていないことが浮き彫りになった。

 一方で、生活者に対し「普段の歯みがきがどの程度できていると思うか」を尋ねると、「できている」と肯定的に回答した人は約6割(7段階評価で「しっかりできている」「かなりできている」「ややできている」の合計)、逆に「できていない」と回答した人は約2割(「全くできていない」「ほとんどできていない」「あまりできていない」の合計)だった。生活者の自己評価では、多くの人がある程度はきちんとみがけていると思っている結果となった。

 以上のことから、生活者は毎日歯みがきしていても、自分で思っているほどきちんと歯はみがけておらず、歯垢のみがき残しがあることが推察された。

 歯のみがき方については、歯科専門家の見方では、「ブラッシングのストローク(ハブラシを動かす大きさ)が大きすぎる人が多いと思う」「ブラッシング圧(ハブラシを歯や歯ぐきに当てる力)が強すぎる人が多いと思う」の回答者がそれぞれ7割以上となり(5段階評価で「そう思う」「まあそう思う」と回答した人の割合の合計)、ハブラシの動かし方や力の入れ方にも問題がある人が多いと推察された。

 生活者調査では、二者択一として「自分は適度な力でみがけている」と「実際どのくらいの力でみがけばいいかわからない」のどちらに当てはまるか尋ねたところ、「みがけている」が約53%、「わからない」が約47%となり、適度な力でみがけていると自己評価している人がやや多い結果となった一方で、半数近くの人が実際の適度な力の入れ加減はわからないという結果だった。

 力を入れすぎてみがく「オーバーブラッシング」やハブラシを大きく動かしてゴシゴシみがくことは、歯ぐきや歯を傷めることがあるため日々のケアで注意が必要だが、実際のケアの注意点がわかっていない人、できていない人もある程度の割合でいると考えられた。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ライオン、オーラルケアに関する生活者調査を実施

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop