太陽化学、高機能ポリグリセリン脂肪酸エステルを提案

週刊粧業 2022年6月6日号 10ページ

太陽化学、高機能ポリグリセリン脂肪酸エステルを提案
 化粧品原料の主軸としてポリグリセリン系界面活性剤を取り扱う太陽化学は、原材料高騰の影響によるパーム油の供給不足の煽りを受けているが、調達を最優先に対応を進めている。

 「調達を優先する上で価格改定が必要な場合はお客様へ速やかにご相談するなどして対応を図っている。調達が難しい原料を見直したいというお客様からの相談もあり、自社の原料を使った解決を提案し、原料の特徴やポイント等を丁寧に説明することで解決を目指している」(同社)

 1952年に日本で初めて食品用乳化剤を開発し、食品分野で界面制御技術を発展させてきた同社は、同技術を応用した製品、特にポリグリセリン系界面活性剤である「サンソフト」シリーズを用いた商品を多く化粧品業界に対して提案している。

 一例として、ポリグリセリン系界面活性剤を配合したクレンジングオイルにて、最近、特にニーズが非常に高まっている毛穴の角栓ケアに対して有用な効果を確認し、提案を進めている。また、独自の洗浄剤「サンソフトM-12J」には高い皮脂洗浄力や肌の炎症の原因となるオレイン酸の除去効果があり、シャンプーや洗顔料への提案を進めている。それぞれ低刺激でありながら保湿性を有し、特徴のある機能性も備えている。

 「従来、ポリグリセリン脂肪酸エステルについては食品にも使われる安心・安全な原材料であることをアピールしてきた。現在はそれに加え、機能性が高く、肌に対して有用性があるということもアピールしている」(同社)

 また、食品事業で培ってきた技術をもとにナチュラルな原料の化粧品への応用にも取り組んでいる。

 食品としても販売されているグアーガム分解物の水溶性食物繊維「サンファイバー」は、粘度を付けることなく泡のきめ細かさや弾力を向上させることから、泡質改善効果やスキンケア製品での摩擦低減効果が期待できる素材として提案を進めている。

 さらには、カルボマーの代替として活用が期待される天然由来で使用感の良い増粘剤製剤「ネオソフトNICシリーズ」や、植物由来の抗酸化成分で高い紫外線吸収性能を持つ「サンピュアラCEN」といった新製品を投入するなど、食品事業での強みを活かした独自の製品展開も進めている。
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