壽商会、自己発砲機能でクリーミーな泡をもたらす原料に注目

週刊粧業 2022年7月11日号 62ページ

壽商会、自己発砲機能でクリーミーな泡をもたらす原料に注目
 壽商会は、国内外からユニークな特長を持つ原料を、幅広く紹介している。

 同社で注目を集めているのは、SFC-001(メチルパーフルオロイソブチルエーテル)と、今年4月から取り扱いを開始した、SFC-001と同様な成分を持つ米AE Chemie社のAEコスモフロー61とAEコスモフロー76だ。

 同原料は、ほぼ体温で揮発する設定のため、肌への清涼感の付与・油剤の感触改善が可能であり、高揮発性を応用した用途で最も多いのは自己発泡化粧品となっている。韓国だけでなく日本の化粧品市場においても、自己発泡化粧品の認知度と人気が高まっているという。

 界面活性剤と併用することで、前述した同原料の特徴である体温による揮発がトリガーとなり、肌の上で素早く界面活性剤を発泡させる化粧品の開発が可能になる。クリーミーな泡を皮膚上に発生させ、垂れることなく維持することができるという。フェイスパックや皮膚洗浄剤などでの採用を推奨している。

 「既存の化粧品も継続して販売されているようだが、配合の規制を受けるPFOA(パーフルオロオクタンカルボン酸)には該当しないことから、新たな企画として問い合わせもいただいている」(同社)

 他には、食品として摂取することで、抗老化遺伝子サーチュインの活性化が期待できる「NMN(β-ニコチンアミドモノクヌレオチド)」の、化粧品への応用が注目されている。

 「NMN」とは、長寿遺伝子の活性化に関与する成分で、生体内で自ら生み出されるが加齢とともに産生量が減少するという。

 そこで体外からも補給することで長寿遺伝子の活性化を促し、加齢を遅らせることが期待できるという。

 同社のNMNは、酵素合成法によるβ型で、食品用として輸入されている製品を化粧品用として利用する。皮膚への影響については、天然保湿因子(NMF)の産生促進効果が示唆され、皮膚の老化が予防できると論文で確認されている。また、同社では皮膚における有効性試験を行う予定である。
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