ケイズ、地元・金沢から地方創生を目指す

週刊粧業 2022年7月11日号 55ページ

ケイズ、地元・金沢から地方創生を目指す
 ケイズは昨年12月、地方創生の取り組みを地元・金沢の地から拡大・深耕すべく、「営業企画部」を新設した。

 同社が現在取り組みを進めているESG対応について、統括本部の千代剛彦統括本部長に話を伺った。

 ――営業企画部の新設から半年が経ちましたが、現在の進捗状況についてお聞かせください。

 千代 営業企画部の立ち上げは売上を伸ばすことが主目的ではなく、あくまでも地域社会に貢献するための1つの投資として捉えている。

 化粧品業界だけでなく、観光や農業など様々な地元産業に幅広く触れて視野を広げていくことは大変重要であり、化粧品事業を展開していない異業種の方々からお悩みを聞き出し、小ロットからの案件にも柔軟に対応することが当社のスキルを高め、それが結果として石川県を盛り上げていくことにつながるだろう。

 これまでの取組事例としては、当社が保有する植物生体水抽出設備を活用し、出荷基準に満たない規格外農産物のエキスを配合した化粧品やフレグランスなどを製品化する動きが出てきている。

 ――貴社では今後、どのような取り組みを進めていきますか。

 千代 当社では企業だけにとどまらず、金沢マラソンでのオリジナル消毒液の提供をはじめ、地元の高校生と共同で商品開発にも積極的に取り組んでおり、こうした行政・教育機関との連携をより一層進めていきたい。

 今後の新たな試みとして、容器から中身までオールインワンで提案する当社では、これまで容器・中身の残品を廃棄処理していたが、従来の廃棄処理と同様のコストのまま、ガラス瓶を道路用の舗装用骨材など新たな素材としてリサイクルする体制基盤が整いつつあり、今下期よりリサイクルをスタートしていく。

 それと並行して、石川県内の就労支援事業所にガラス瓶やプラスチック容器の洗瓶作業を依頼しており、容器のリユースに向けた取り組みも進めているところだ。

 当社では、こうしたESGへの対応を進めていくことが安心・安全なモノづくりへとつながり、ひいては社会貢献にもつながっていくものと確信している。
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