日本色材工業研究所、積極的な情報開示で社員のESG意識が向上

週刊粧業 2022年7月11日号 55ページ

日本色材工業研究所、積極的な情報開示で社員のESG意識が向上
 日本色材工業研究所は、今年度からスタートした中期事業戦略ビジョンにおいて、「クリーン・ビューティーへの積極取組」を柱の1つに掲げている。

 同社のESG対応について、常務取締役の南孝司氏に話を伺った。

 ――ESGに関する今年度の取り組みについてお聞かせください。

  まずEの部分では、人と地球にやさしいモノづくりを重要なポイントに位置づけている。今年度は、持続可能なパーム油の生産と利用を促進するRSPOの認証取得に向けた取り組みを下期から着手する予定だ。

 Sの部分では、私たちの企業理念である「美しさと健康とを創りだすこと」を通じて、生活・文化の向上に貢献していきたい。そのため、社会の一員として法令・規則の遵守は当然のことながら、Gの部分にも関連する「全てのステークホルダーの方々に真摯に向き合い、経営の透明性、公正性を維持・向上すること」に努めていく。

 全ての上場企業には毎年、「コーポレートガバナンス・コード」(企業統治指針)の情報開示が求められており、当社では83項目からなる行動原則の情報開示を毎年実施している。グローバルな情報開示にも積極的に取り組んでおり、企業のサステナビリティ活動に関する国際的な評価機関「EcoVadis(エコバディス)」より、2018年から毎年シルバー評価を獲得し続けている。

 また、昨年には世界最大のサプライヤーエシカル情報共有プラットフォームを提供する「Sedex(セデックス)」に加盟し、外部への積極的な情報開示を通じてESG対応を強化している。

 ――今後はどのような施策を進めていきますか。

  ESGを社内により一層浸透させていくためには、仕組み化することが大切だ。そこで今年度は、社内の高いレベルでESGの意思決定を行うべく、取締役会でトップ層からESGに取り組む新たな体制とすべく取り組んでいる。

 社外への積極的な情報開示は今後も推進するだけでなく、社員一人ひとりの理解と共感につながるよう努力していきたい。
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