天真堂、「商品コンセプト設計」に特化したコンサルサービスを開始

　「アジアをつなぐ、美と健康の企画マーケティングカンパニー」を企業ビジョンに掲げる天真堂（松﨑淳社長）では、EC通販に特化したOEMメーカーとして独自のポジションを築き上げ、これまで10年以上にわたって異業種やスタートアップを中心に数々の企業で製造だけでなく、商品開発からEC通販の立ち上げをサポートしてきた。

　消費者の価値観や嗜好性が細分化している昨今、EC通販におけるビジネスモデルも日々進化している。

　松﨑氏は、EC通販を取り巻く環境の変化として、「以前はどちらかというと単品リピート通販に代表されるような、自社サイト内で縦長のランディングページを用いて商品を説明するモデルが多かった。しかし、コロナ禍でデジタルシフトが加速してプレイヤーが増えた今、そのビジネスモデルだけでは厳しい状況にある。そのため、最近は自社サイト以外にアマゾンや楽天などのECモールにもチャネルを広げるメーカー・ブランドが増えている。それに伴って、機能とチャネルを掛け合わせた選択肢が広がっており、『美白＋アマゾンで売りやすい』『アクネケア＋楽天で売りやすい』といった、それぞれのマーケットプレイスの特性を踏まえた商品の見せ方やコンセプト設計が重要になっている」と語る。

　こうした市場変化を踏まえ、天真堂では今年7月から新たに、長年EC通販事業の立ち上げをサポートしてきた経験豊富なコンサルタントが、マーケティングの柱となる商品コンセプト設計を支援するコンサルティングサービスを開始した。

　「コンセプトが不明瞭なまま商品化してしまうと、販路や販促などがぶれて戦略の再考やリプレイスを繰り返し、膨大な時間とコストがかかる。一方、商品コンセプトが明瞭化していると、マーケティングが円滑に行え、販売のみに集中できる。EC通販の立ち上げ全体をコーディネートするサービスも付帯しており、お客様にしっかりと寄り添っていきたい」（松﨑氏）