東陽化成、スキンケアやアイメークが好調に推移

週刊粧業 2022年8月22日号 9ページ

東陽化成、スキンケアやアイメークが好調に推移
 多品種多剤形に対応できる工場を持つ東陽化成では、スキンケアやアイメークが好調に推移している。店販・訪販が厳しい状況に置かれた一方、EC関連の顧客からの依頼が増加していることから、画面越しでもインパクトのある、東陽化成らしい思い切った製品の提案を行ってきた。

 「店販を中心に展開してきたお客様も、ECを強化することで売上回復を図っている。コロナ禍は販売チャネルを拡大する良い機会になったともいえるだろう」(常務取締役 平山友一氏)

 また同社では、コロナ禍突入の数年前にHPのリニューアルを実施し、スマートフォンでも見やすく刷新したほか、異業種参入企業が多いことから、かみ砕いた形でわかりやすさを重視した内容に刷新した。リニューアル時にも反響があったが、コロナ禍に突入しHP経由の問い合わせが急増したという。

 4月に開催された健食原料・OEM展では、CBD配合のバームが引き合いを集めた。

 「お客様によっては慎重な姿勢もみられるが、CBD関連の引き合いは増加傾向にある。そのほか、塩のボディスクラブなど、健康食品と親和性の高い原料を使用した製品を中心に展開した」(平山氏)

 スキンケアにおいては、毛穴悩みへのアプローチや、美白・シワ改善などのエイジングケア製品が好調となっている。市場ではマスクへつきにくいメークアップアイテムが人気を集める中、同社では粉末製造技術を活かしたルースパウダーを提案している。コロナ禍で落ち込んだベースメークについても、受注が回復傾向にあるという。

 引き続きコロナ禍終息は見通せない状況だが、当初と比較すると街の人出も増え、市場が上向いていくことが期待される。

 「市場の回復に向けて、原料不足や各種コスト高騰に対応し、安定的に製品を提供できる体制を整えることが現在最も注力すべき事項だと考えている。当社は小ロット対応が可能で納期スパンも短いため、お客様の納期に間に合うよう、各営業部員との連携を強化しながら先回りして対応している。また、梱包資材を減らし、過剰包装をやめるなど、お客様と相談しながら、環境配慮とコスト削減を兼ねた取り組みも推進している」(平山氏)
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 東陽化成、スキンケアやアイメークが好調に推移

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop