フェイスラボ、よいものをより早く提供できる体制を整備

週刊粧業 2022年8月22日号 7ページ

フェイスラボ、よいものをより早く提供できる体制を整備
 フェイスラボは、マーケティングを中核に据え、持続的な成長・発展を目指している。朝比奈謙太社長に話を伺った。

 ――今期の取り組みについて教えてください。

 朝比奈 新規案件の獲得に向けては、他社が二の足を踏むような手間暇のかかるモノづくりに積極的に取り組んでいる。

 そうした案件を積み重ねる中で、創意工夫が生まれ、現場起点で改善が図られ、生産性の向上につながっている。

 ――生産性向上に向けた取り組みについてはいかがですか。

 朝比奈 将来的な受注拡大を見据え、今年中をめどに工場の増設を計画している。2トンの乳化釜を導入し、生産ラインを増設する。これにより、生産能力を1.3倍に高めることを目指していく。

 ――研究開発力の強化についてはいかがですか。

 朝比奈 今期処方データベースを導入した。キーワード検索により、クライアントの要望に対応するベース処方が瞬時に導き出されるため、試作品をスピーディに提出できるようになると期待している。

 実際、組織化して開発にあたる体制を整えたことも相乗効果となり、処方数や開発スピードは上がってきている。

 ――人材への投資を積極化しています。

 朝比奈 新卒採用では5次選考まで行うことでミスマッチを極力減らす取り組みを進めている。

 会社の理念に共感した人材に対し、OJTや外部研修を通じて気づく習慣を身につけてもらっている。自分の身の回りのものに気づけなければ、お客様やマーケットの変化に気づけないため、まずは環境整備活動の徹底に取り組んでいる。

 ――海外市場の攻略をどう進めていきますか。

 朝比奈 天猫プラットフォームを利用した中国での販売代行サービスは、ロックダウンが明けた7月以降、販売促進に向けて投資を強化し始めている。これを活かして新規のOEMにもつなげていきたい。

 ――成長戦略についてお聞かせください。

 朝比奈 お客様を知り、そのニーズに正確に応えていくことはシンプルなようで実は難しい。

 その実現に向けては、マーケティングの強化が欠かせないことから、最重要課題に位置づけて取り組みを進めている。

 社内連携がうまく回り始め、組織の壁を越えて共通課題に対して一丸となって取り組む姿勢がみられるようになってきた結果、要望にスピーディに応えられるようになってきた。

 処方データベースを始めとしたシステムの拡充や人材教育の強化を合わせて進めていくことで、よいものをより早く提供できる体制を整えていきたい。
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