SHISEIDO、「SEE,SAY,DO.」プロジェクトを展開

粧業日報 2022年9月27日号 4ページ

SHISEIDO、「SEE,SAY,DO.」プロジェクトを展開
 資生堂が世界88の国と地域で展開しているブランド「SHISEIDO」は、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むグローバルプロジェクト「Sustainable Beauty Actions」の一環として、「EMPATHY(共鳴)」の考えに基づいた「SEE,SAY,DO.」プロジェクトを展開し、「Unconscious Beauty Bias(「自分らしい美しさ」を制限する無意識の思い込みや偏見、UBB)」を体感できる特設ウェブサイトを9月21日より公開した。

 また、企業/団体向けにUBBを考える「SEE, SAY, DO.」プログラムも構築し、同日より提供を開始している。

 SHISEIDOは、持続可能な開発目標(SDGs)に対し2020年10月から「Sustainable Beauty Actions(サステナブル・ビューティー・アクションズ、SBAS)」に取り組んでいる。「MOTTAINAI(リサイクルやリユース)」「HARMONY(社会や環境との調和)」「EMPATHY(共鳴)」という3つの柱で構成され、これまでに「MOTTAINAI」と「HARMONY」の柱に沿った具体的なアクションを行ってきた。

 今回始動する3つ目の柱「EMPATHY」では、SHISEIDOの目指す、性別、年齢、国籍などにとらわれず、誰もが自分らしく人生を楽しみ、個々の美しさに共鳴し合える世界の実現に向けた第一歩として、「Unconscious Beauty Bias(UBB)」に注目した、「SEE,SAY,DO.」プロジェクトを展開していく。

 我々の身近なところに存在しているにも関わらず、その言動が誰かの自分らしさの実現を阻害していると認識されていないUBBをなくすためにSHISEIDOは、世の中に存在するUBBの実態を知ることが大切だと考えた。プロジェクトに先立ち世の中に存在するUBBを明らかにするため、リサ・ジェンキンス博士監修のもと、世界10カ国(オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、タイ、アラブ首長国連邦、アメリカ)でオンライン定性調査を行い、5000個の体験談を収集した。

 調査を監修したジェンキンス博士は「150年にわたり美のイノベーションに取り組んできた資生堂が、世界中の人々を悩ませてきたUBBに対して新たな一歩を踏み出してくれたことをうれしく思う。資生堂が実施したこの調査によって、UBBがもたらす世間への影響が明らかになった。私たちは、『自分は美しくない』と思わせてしまうような固定概念や文化を変えていかなければならない。資生堂のミッションである『BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD』が示すように、美の定義を進化させ、 私たちが抱えるUBBに立ち向かうことで、人々が差別、いじめ、嫌がらせ、さらには暴力から解放され、本来の美しい人生を送ることができる世界になると信じている」とコメントしている。
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