プラシーズ、一貫生産を強みに事業成長を図る

週刊粧業 2023年1月1日号 91ページ

カンタンに言うと

  • グループ内でシナジー連携も推進
プラシーズ、一貫生産を強みに事業成長を図る
 匠堂グループで化粧品容器メーカーのプラシーズは、プラスチック容器と紙器の企画設計・開発から製造・販売までの一貫生産体制により、高品質で安心・安全な製品の提供を短納期で実現している。

 藤田功一社長は、「匠堂グループのシナジー連携も進め、新たな価値を提案できる製品・サービスを提供していきたい」と話している。

 ――創業90周年(22年8月)の節目の年を終え、今後のビジョンをお聞かせください。

 藤田 90周年を迎えるにあたり、21年にCI・企業ロゴの刷新とともに将来ビジョンを新たに掲げ、企業として大切する価値観を言語化し、「プラシーズ・バリュー」としてまとめた。

 当社のバリューには、容器に関する様々な困りごとに対して、積極的に試作に取り組んできた経験とノウハウが土台にある。

 近年は、当社のそうした技術力を期待され、同業者から成形技術に関する相談を受けることもあり、当社のような専門特化した企業の役割は今後大きくなってくると考えている。今後も小回りの利く化粧品容器の総合メーカーとして存在感を高めていく。

 また、匠堂グループの一社として、グループ内での連携を推進していく。昨今はサプライチェーンを構成する企業にもCSR経営やサステナビリティ経営が求められてきている。当社単体では取り組みに限界があるが、グループで取り組むことで取引先の要望やニーズにもっと柔軟に応えていく。

 ――グループ企業には異業種の様々な製造業が集まっています。

 藤田 化粧品業界を主領域としつつ、お互いの強みを活かせる連携で、新しい分野・領域の開拓にも挑戦していく。

 取り組み事例として、高品質な今治タオルを製造するハートウエル社とコラボし、コスメブランドのノベルティやギフトも手がけている。今後はより付加価値のある連携を意識してプラスチック事業と紙事業の成長可能性を広げていく。

 コラボ・連携では、事業所を置く地域との交流も深めていく。生産拠点の一つである岩手・釜石市では過去に県内の化粧品製造会社と協働で地場コスメを作った実績もある。地方創生や地域活性化につながる取り組みを実現していきたい。
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