ナユタ、小さな工場の丁寧なものづくりを推進

週刊粧業 2023年1月1日号 87ページ

カンタンに言うと

  • 海外展開に関する問い合わせが増加
ナユタ、小さな工場の丁寧なものづくりを推進
 ナユタは小ロット対応や小回りの利くサービスを強みとし、オールインワンゲルを中心としてスキンケア・ヘアケア・ボディケア化粧品の製造を行っている。

 山﨑尋士代表取締役社長に話を伺った。

 ――2022年を振り返っていただくといかがでしょうか。

 山﨑 化粧品業界は2021年と比較すると回復傾向にあり、コロナ以前と比べるとまだ厳しい状況だと言わざるを得ないが、明るい兆しも見えてきた。

 そうした中、当社への受注も増加傾向にある。当社は店舗販売をメインにされているお客様が多く、これまで新商品の発売を控えていた化粧品メーカーも動き出しているようだ。外出機会が増加したことで、EC以外のチャネルでの購入も戻りつつある。

 また、引き続き、フェムケア関連の問い合わせが好調となっているほか、ヒト幹細胞培養液のニーズも高く、お客様の要望に合わせた形での提案を行っている。

 ――今後の展望についてお聞かせください。

 山﨑 最近では、海外展開に関する問い合わせも増えている。香港をはじめ、進行中の案件もいくつかあり、2023年は海外展開強化に向けた準備期間としていきたい。

 中長期的な目標としては、まずは5年後を目安に、海外からの受注品の割合が全体の3割を占めるような形を目指していきたいと考えている。

 そうした目標に向けて、優先的に取り組む事項を整理しながら進めていかなければならないが、本格的な提案に向けては、各種認証取得や工場リニューアル、SNSをはじめとした海外向けのプロモーションも必要になってくるだろう。

 そのほか、医薬部外品の処方開発を進め、今後については、小ロットの強みを活かした形での医薬部外品の提案にも注力したいと考えている。

 なお、作業クオリティをはじめ、大量生産でできるものづくりと、小規模な工場だからこそできるものづくりは異なる。これからも小さい工場のこだわりのある、丁寧なものづくりを実践していく。
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