東洋ビューティ、中国やフェムテックなど新領域に挑戦

週刊粧業 2023年1月1日号 86ページ

カンタンに言うと

  • 地域社会への貢献に向けた活動も推進
東洋ビューティ、中国やフェムテックなど新領域に挑戦
 国内大手化粧品ODM/OEMの東洋ビューティは2022年12月期、既存顧客の受注回復に加え、新規顧客の開拓が順調に進み、増収で推移する見込みだ。

 岩瀬史明社長は、原材料高騰や円安など「様々な不安要素を抱える中で化粧品市場は回復基調にある」と話し、23年度も持続的成長に向けた取り組みを推進する意向を示している。

 ――22年度を振り返っていかがですか。

 岩瀬 新製品発売やリニューアルの受注拡大に加え、ニューノーマルに対応するコンセプト製品の案件が増え、売上高は過去最高を達成する見通しだ。

 22年度は新たな挑戦を開始した1年でもある。

 3月には中国・上海に現地法人を設立し、8月より営業を開始した。現地法人を通じて、市場環境の変化に迅速かつ柔軟に対応し、日本と中国の架け橋となるような役割を担いながら、海外事業の成長を図っていきたいと思っている。

 国内では、10月に「第1回フェムテックトーキョー」へ出展し、女性ホルモンとストレスホルモンに着目した独自の美肌セオリー「Wホルモンケア」に基づいた「メノポーズケアコスメ」シリーズを提案した。今後もフェムテック領域の研究を深堀りし、新たな市場を創造していく製品を生み出していく。

 ――社内の環境整備にも力を入れていますね。

 岩瀬 現在も継続しており、関西の生産拠点である上野工場(三重)にて、さらなる品質向上を目的に大規模な改修工事を行っている。23年の中ごろには、佐賀工場や宇都宮第一・第二工場と同様、従業員の健康と働きやすさに配慮した工場に生まれ変わる。

 佐賀工場ではこのほど、太陽光発電システムを導入した。社内外へのSDGs宣言から2年目を迎える。SDGsの達成に向けた取り組みを23年も推進していく。

 1月6日には、高校生を対象にした化粧品業界を知る体験型セミナー(主催=佐賀県コスメティック構想推進室)を開催し、工場見学や化粧品試作体験を実施する。

 「みせる工場」をコンセプトとして竣工した佐賀工場で、学生や地域住民の方などを対象に工場見学やワークショップを開催し、化粧品の魅力を伝える活動を通じて、地域社会に貢献していきたい。
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